>> この記事の先頭に戻る

ディーゼルエンジン搭載Aクラスのバックシート
リアシートはこのカテゴリーとしては十分な広さを持ち、大人4人乗車でも支障はまったくなし。素材、質感はさすがメルセデス・ベンツと感じさせる水準。

そしてアクセルペダルをぐっと踏むこむと、スゥーと力強く滑らかに走りだす。車両重量はA180比で+130kgとそれなりに重くなるが、このA200dのほうが最高出力で+14ps、最大トルクにいたっては+120Nmと圧倒的にトルクフルなわけでその差は歴然だ。

試乗車はオプションの大径18インチタイヤを履くAMGライン仕様だったが、その重量もあいまってガソリン仕様よりもかえって落ち着いた乗り味に感じられた。

ディーゼルエンジン搭載Aクラスのシート
Aクラスの大きな武器が安全性能。エントリーモデルでも基本的な安全装備から最新デバイスまで多くの機能を凝縮。10数年前のコンパクトモデルでは考えられなかったほどの安全性が与えられている。
ディーゼルエンジン搭載Aクラスのディーゼルエンジン搭載Aクラス
「Hiメルセデス」で起動し、音声で様々な機能を使えるMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)など、エントリーモデルながら装備も充実。メインカーとして十分すぎる性能となっている。

またオプションにはなるが、レーダーセーフティパッケージ(24万5000円)を選択すれば、渋滞時に自動で再発進するACC(アダプティブクルーズコントロール)やウインカー操作で自動で車線変更を行うアクティブレーンチェンジアシストなど、上級モデルなみの先進安全機能が備わる点もうれしい。コンパクトだからと我慢するところがほとんどない。

ディーゼルエンジン搭載のAクラス
ディーゼルエンジン搭載のA200dが追加されたAクラス。価格は1331ccの直列4気筒ガソリンエンジン搭載モデルであるA180が328万円、A180スタイルが369万円、A220dは399万円となる。

気になる価格だが、装備的に同等のA180スタイルと比べてその差は30万円。それも減税措置によってほぼ相殺されるという。正直に言うと、毎日高速道路など長距離を走るような生活を送っているのであればまだしも、タウンライド中心のライフスタイルの人に、コンパクトディーゼルモデルを積極的におすすめしたいとは思わないのだけれど、このA200dでは少々話がかわってくる。ロングドライブ重視の人はもちろん、街で使うのだとしても、現時点でのベストAクラスといっていいと思う。



※表示価格は税抜き

文/藤野太一 写真/河野敦樹 編集/iconic



関連記事:
クラスを飛び級!? 新型メルセデス・ベンツ Aクラスの充実ぶりに驚嘆!

「Bクラスよ、オマエもか?」小沢コージがスペイン・マヨルカ島で試乗!

  1. 2
LINE
SmartNews
ビジネスの装いルール完全BOOK
星のや
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE
pagetop