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R.S.トロフィーアクラポヴィッチのエンジン
エンジンは1618ccの直列4気筒ターボで、出力は220ps。車重が1290kgと軽い分、この出力でも加速力は十分。驚くような軽快な走りが楽しむことができる。R.S.モデル故の特権だ。

前者が日常走行を重視、後者はシャシーカップよりフロント20mm、リア10mm車高を下げたサーキット走行を想定したものだ。エンジン出力にも手が加えられた。同じ1.6? 4気筒ターボながら前者は200PS/240Nmに対して、トロフィーは220PS/260Nmにまで高められている。6速DCTは、シフトスピードを約3割も速め、さらにステアリングのギア比はシャシーカップの14.5:1に対し13.2:1へと10%ほどクイックに変更される。今回の試乗車にある「トロフィー」はより戦闘能力の高い仕様という意味だ。

そして「アクラポヴィッチ」。なんだか発音のしにくいこの名称はスロベニアのマフラーメーカーのもの。二輪の世界では有名で、MotoGPやスーパーバイクのワークスチームがこぞって採用しており、現在、BMWの市販二輪車の多くのモデルが純正採用する。また四輪でもF1やポルシェ911GT2などで純正採用された実績もあり、近年その名声が高まっている。試乗車は、ルノー・スポールとアクラポヴィッチとの共同開発によるチタンとステンレスのコンポジットマフラーを装着した限定車という位置づけだ。標準マフラーに比べて3kgの軽量化、最高回転領域で2PSの出力アップを果たしているという。

R.S.トロフィーアクラポヴィッチの走行モード
スポーツ性能を高めたR.S.モデルだけにクイックステアリングなど車内の各部の仕上げもレーシーに。走行モードは「ノーマル」「スポーツ」「レース」の3つが用意されている。

センターコンソールにあるスタートボタンを押してエンジンをかけると、アイドリング時は想像してよりもずっと穏やかな排気音だった。これなら早朝、深夜でも周囲にそれほど気をつかわなくてすむかもしれない。そしてエンジンを高回転域までまわせば、アクラポヴィッチらしい抜けのいい音を奏でる。走行モードは「ノーマル」、「スポーツ」、「レース」の3種類があり、「レース」モードではESC(横滑り防止装置)がオフになる本格仕様だ。サーキットに行かずともワインディングをスポーツモードで走れば、気持ちのいいエグゾーストノートも手伝って十分に楽しめる。

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