BMWがトヨタと共同開発した「Z4」。発売が始まった新型車に試乗した

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BMWがトヨタと共同開発したZ4
日本で発売されたグレードは4つで、2?の直列4気筒エンジンを積むZ4 sDrive20i(566万円)、Z4 sDrive20i Sport(615万円)、Z4 sDrive20i M Sport(665万円)、3? 直6エンジンのZ4 M40i(835万円)となる。

ハイエンドモデルに試乗

話が横道に逸れた。今回、試乗したZ4は現時点で唯一、直列6気筒エンジンを搭載する最高級グレードのM40i。ファンの皆さんならご存じのとおり、これまでBMWでMといえばM3やM5のようにレース直系の技術で開発されたスペシャルモデルを指してきたが、Mに続く数字が一桁でない場合はMパフォーマンス・モデルといって、”M”のエッセンスを採り入れながら日常的な使い勝手にも留意したハイパフォーマンスモデルを意味する。

M40 iが積む最高出力340psを誇る直6エンジン
写真は上位モデルのM40 iが積む最高出力340psを誇る直6エンジン。他のグレードには最高出力197ps、最大トルク32.6kgmの直列4気筒エンジンが用意されている。燃料消費率は前者が13.2km/?、後者が14.9km/?(JC08モード)となる。

M40iに搭載される排気量3.0?のターボエンジンは340psの最高出力と500Nmの最大トルクを発揮。ヨーロッパ仕様では0-100km/h加速を4.5秒でこなす瞬足の持ち主だ。

新しいZ4のボディ
新しいZ4のボディサイズは全長4335×全幅1865×全高1305mm。先代に比べ車幅が大きくなり、現代向きのプロポーションを手に入れている。

プロポーションが意味すること

実車を目の前にすると、これまでのZ4とはずいぶん異なるプロポーションが与えられたことに気づくだろう。初代と2代目のZ4はどちらかといえばボディの幅が狭くて全長が長めだったが、新型は全長がいくぶん伸びたものの、それ以上にボディの幅が大きく広がったことが印象的で、真上から見るとそれまでの長方形から正方形に近づいたように思える。

一般的にいってボディが長細ければ直進性重視で、正方形に近づけばコーナリング重視の基本設計とされる。では、新型Z4がどうだったかといえば、期待に違わず高いコーナリング性能を有していた。

それもただコーナーが速いだけでなく、ドライバーはスポーツカーを御しているという深い満足感を味わえるはず。というのも、荒れた路面のコーナーを通過する際にはステアリングが左右に振られ、ドライバーはこれをしっかりと抑え込む操作が必要となるからだ。この辺の反応はM2、M3、そしてM4などにも通じるもので、BMWのスポーツモデルに共通の味付けといえる。

エンジンは文句なしにパワフル。しかもBMWの6気筒エンジンらしく実にスムーズで実に気持ちいい。また、低回転から力強いトルクを生み出してくれる点も扱いやすさに貢献している。

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