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(2)ネバネバ湿化タイプ
胃と肝臓が弱くて硫黄のような口臭も

ダイヤモンド・オンライン 「ネバネバ湿化タイプ」黄色いコケが舌についている

 口の中は粘着質で、唾液が粘りやすく、黄色いコケが舌についている。このタイプの人はゲップが出たり、鼻炎や関節炎になりやすく、粘り気のある鼻水が出るなど、全身的にどこか「粘り」がある。胃と肝臓が弱く、口臭は硫黄のような臭いが特徴。

「このタイプの人がストレスにさらされたり、緊張状態が続いたりすると交感神経が優位になり、痰が出やすくなります。最近若い人の間にも増えているのが、喉のつかえを感じるというもの。しかし、検査をしても喉には何の異常も出ません。原因はストレスだと考えられます。本来、体液はサラサラと流れているものですが、長時間のストレス下で体が少しずつ燃焼し続けた状態となり、水分が奪われて体液に粘りが出てきて、鼻や喉や関節など、体のさまざまな所にたまりやすくなります」

 また、もともと体に”湿”をためやすい体質であるため、湿気の多い梅雨時になると疲労、頭重感、めまいなどを訴える傾向がある。「本来体が抱えている”湿”に、季節の”湿”がプラスされることで不調が出やすくなるのです」(中城医師)

 このタイプの人にいいのは湿を出す食べ物。メロン、スイカ、セロリ、白菜、ウーロン茶、緑茶などがある。

(3)カラカラ乾燥タイプ
舌に大きなシワ、雑巾臭も

ダイヤモンド・オンライン 「カラカラ乾燥タイプ」舌に大きなシワがある

 舌が干し椎茸のように乾燥して縮んでいる状態で、裂紋(れつもん)という大きなシワが目立つ。口臭は乾いた雑巾臭。

「完全に水不足のタイプです。特に症状が出やすいのが冬。口が乾くだけでなく、ひじ・ひざ・かかともカサカサしていたり、髪がパサついていたりします。ドライアイでまぶたがけいれんすることもあるでしょう。

 このタイプは、舌が突っ張った感じでヒリヒリとした痛みを伴う人もいます。唾液が少なく、細胞が乾燥して縮むから舌の味蕾(みらい)がつぶれて味が分かりにくくなっています。そのため、自然に濃い味付けを好むようになりますが、これが続くと、糖尿病になりやすいので要注意です」

 このタイプの人の健康状態が悪化すると、便秘、骨粗しょう症、高血圧から、腎不全、動脈硬化、脳卒中といった重症な病気へとつながっていくという。

 起きている時の水分の消費が激しいので、昼〜夕方にかけて体が乾燥し、関節がきしむような痛みが出るなどの不調を感じるようになるのが特徴だ。

 潤いを与えてくれるレバー、うなぎ、小魚、のり、わかめ、ひじき、ホウレンソウ、玄米、ピーナツ、プルーンなどがよい。

(4)ドロドロ血流タイプ
舌が紫色、更年期女性に多い

ダイヤモンド・オンライン 「ドロドロ血液タイプ」舌が紫色になっている

 血液の中の酸素が欠乏して皮膚などが青黒くなる、チアノーゼになった時のように舌が紫色になり、血生臭い口臭がある。

「ドロドロ血流タイプは血流が悪く、足先が冷えやすいなど、特に下半身が冷えるのに、頭は火照ったりしています。女性全世代に多いですが、特に更年期の女性によく見られます。このタイプは、青アザがでやすい、手足にクモ状の血管が出ている、目の下にクマがある、爪の甘皮がむけやすいなどといったサインが日常的に体のあちこちに出ています。症状が進むと、子宮内膜症や脳卒中、心筋梗塞のリスクが高まります。症状が重症化している場合は、舌の色が相当変色しているはずです」

 重症化している場合は、舌の裏にも注意が必要になるのだとか。

「舌の裏側には、舌下静脈と呼ばれる太い血管がありますが、これが青黒く、ボコボコと出ていたら脳卒中のリスクが相当上がっているので、見つけたらすぐに循環器系の専門医に診てもらってください」

 睡眠をよくとり、半身浴などでリラックスを心がけることが大切だ。血液をサラサラにする青魚、玉ねぎ、長ネギ、らっきょう、ニンニクなどを食べるのもよい。

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