
“クルマ×スーツ”は男の最強の自己演出ツールとなりうる
田上 ちなみに普段は後部座席に乗ることが多いビジネスエグゼの場合は、どんなスーツが相応しいと思いますか。
森岡 貫禄あるダブルスーツなんかが相応しいと思いますが、あまりゆったりしたサイズだと政治家みたいですね。責任ある立場ならタイトなスーツはやめたほうがいいでしょうが、程よくゆとりがありつつ、全体としてシャープに見えるようなスーツがおすすめです。
鈴 TPOによりけりですが、ノータイなど少しリラックス感あるスーツの着こなしも後部座席のエグゼには似合うのではないでしょうか。日々仕事に忙殺されているため、移動時ぐらい寛ぎたいという人も多いと思うんです。それに程よくヌケやスキがある装いのほうが、親しみやすさも持たれるのでは。
森岡 確かに、そういう予定調和じゃないスタイルも奥行きある男に見せてくれそうですね。いずれにしろ、クルマとスーツには、その人の嗜好や生きざまが表れる。今回も三者三様の合わせですが、各人のキャラクターが伝わってきますよね。鈴さんは英国好き、田上さんはラテン嗜好、そして僕はちょっとお気楽なミーハーといった具合に(笑)。だとしたら逆に、クルマ×スーツを戦略的に自己演出の道具として活用できると思う。
田上 クルマとスーツの合わせにこだわるのはとても有効だということですね。