


素振りから相手と向かい合って剣先を重ねて間合いをとり、前後左右へと動き回る稽古。そうこうしているうち1日目の稽古もいよいよクライマックスへ。模擬刀で麩を切ります。最初はスポンジで剣の入る角度や速さを確かめる練習を。幾度か繰り返し、本番。
静寂の中、見つめる麩が敵に思えてきます。呼吸は止めずに剣先に意識を集中し、一気に振り下ろす。最後に横へ刀が流れてしまったので少々散らばったものの、切った跡はすっぱりと斜めになっていて悪くありませんでした。気づくとあっという間の90分。ここまで集中したのは久しぶり。肉体的な疲れはあるものの、この上なく晴れやかな心持ちでした。