春の訪れを装いで楽しむ。四季のある日本らしい、まさしく粋なスーツの楽しみ方だ。ストレートに季節感を演出するなら、明るい色がいちばん伝わるだろう。だったらスーツそのものではなく、シャツ、ネクタイ、そしてポケットチーフという3種の相棒に頼るのも手だ。春くらい、ちょっと浮かれてもいい。

1. ATELIER F&B / アトリエ エフ&ビー
抜けるような春の青空と爽快ブルーでシンクロ
見るからに爽快なサックスブルー。軽快な色みは春らしさを満喫するのにうってつけ。一方で、ペイズリーモチーフをプリントすることで、クラシカルな落ち着きも両立。胸元だけ浮いた感じにはならない。6800円(デザインワークス 銀座店)
2. BROOKS BROTHERS / ブルックス ブラザーズ
春色シャツといえば品良く色づくペールピンク
春の陽気さに合うピンクは、キザに見えないよう淡いトーンを。表情を明るく見せてくれる色だから、ともすれば落ち着いて見えすぎることもあるグレースーツに合わせたい。1万3000円(ブルックスブラザーズ ジャパン)
3. FIORIO / フィオリオ
落ち着いた色のスーツでも今季の旬色が華やかに
今春のトレンドカラーに挙がるイエロー。馴染みのない人は、こんなブラウンとのストライプで落ち着かせるのも策だ。定番のネイビーやグレースーツにも、快活さと遊び心を匂わせる。1万5000円(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店)
4. BREUER / ブリューワー
時にタイではなくチーフが小物の主役でもいい
新緑の春を楽しむにはぴったりな、鮮やかなグリーン。目を引く色ではあるが、ネイビードットが同系色のスーツに馴染ませてくれる。とはいえキャッチーな色ではあるので、シャツはベーシックな白かサックスを。8000円(コロネット)
5. RING JACKET NAPOLI / リングヂャケット ナポリ
今どきブルーを纏うならトーンアップが狙い目
インクブルーなど明るめのスーツにも注目が集まるが、タイでのトーンアップも常套手段。光沢感が鮮やかさを後押しするブルーで、Vゾーンを明瞭に。かつレトロ柄が、やや抑制を。2万4000円(リングヂャケットマイスター 206 青山店)
6. UNITED ARROWS / ユナイテッドアローズ
旬色を自然に着こなすならストライプも視野に
トレンドカラーのイエローはビジネスで着るにはペールトーンが基本となるが、のっぺりとした印象に陥ることも。ストライプなら奥行きが生まれて、ベーシックなスーツにも馴染む。1万3000円(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店)