スーツの印象を決定づける、最も基本的なファクターが、色だ。濃色のグレーやネイビーがその王道だが、”トーン”を変えることで、スーツの装いは品格を保ちながら新鮮にアップデートできる。今季は、ブラウンも注目株。まずは色から、自由にスーツを楽しもう。
ミドルエイジに必要な信頼感を演出できる
グレー&ネイビーの牙城に切り込む
ビジネススタイルのカジュアル化が進む中、王道のグレーとネイビーに次ぐ第三のスーツとしてブラウンが台頭中だ。優しさや柔らかさ、この人に任せておけば安心といった信頼感を演出できるブラウンは、責任ある立場のミドルに絶好のカラー。
シルエットがモダナイズされた現在は、ブラウン特有の派手さや年寄りくささなどのイメージとは無縁で、今年はナチュラルカラーが旬なこともあり、着ているだけで垢抜けて見える新ジャンルになっている。
中でもビジネスにお勧めなのが、墨色がかったスミブラウンスーツだ。グレースーツ感覚で着こなせ、オフィスにも馴染むこの色は、マンネリ気味のビジネススタイルに新風を吹き込んでくれるはずだ。
まず押さえるべきはスミブラウン
入門編としておすすめなのが、墨色がかったスミブラウンスーツ。暗めの色調ならチャコールグレースーツ、明るめならライトグレーのスーツ感覚で着こなせてビジネスシーンにも溶け込みやすい。
LARDINI / ラルディーニ

色気も貫禄も両取りしたスミブラウンのソラーロ
玉虫色のソラーロスーツもグレー調のスミブラウンなら通勤用に現実的。色気のある生地に対して、チェンジポケット付きのジャケットや1プリーツパンツなど英国的な仕立ても旬を押さえている。白黒系でまとめた胸元もシックの極み。