「右肩下がり&出っ尻」な森岡さん体型も
「正しい補正」で美しいフィッティング!

森岡 この「コンテンポラリー」モデル、いい感じですね!
猪瀬 お気に召していただけましたか?
森岡 もちろん。オーダースーツって、意外とベースモデルがオーソドックスなものが多いんですが、こういう個性あるモデルが選べるのがトゥモローランドさんならではですね。
猪瀬 ありがとうございます。では先ほどの採寸結果もふまえて、補整をかけていきましょう。肩幅は1cm出し、右肩下がりの補整を0.7cm入れて、前肩補整を1cm……。
森岡 細かいですね〜。
猪瀬 ひとつひとつは微差に見えますが、これが積み重なると全体のバランスが大きく変わります。いかに正確に補整を入れていくかは、フィッターの腕の見せどころなんですよ。
森岡 確かに、フィッターが違うとスーツの出来もかなり変わりますよね。
猪瀬 例えば肩を調整するにしても、やりすぎるとプロポーションが崩れてしまいますし、臆病になりすぎるとジャストフィットにならない。その微妙なラインをいかに攻められるかが重要なんです。トゥモローランドでは定期的にフィッティングの研修も行っていて、そのあたりの技術向上には凄く力を入れているんですよ。
森岡 それは凄い。安心して任せられますね。

猪瀬 さて次はパンツにいきましょう。こちらは股上深めの2プリーツで、全体的にゆとりをもたせたシルエットです。下半身がしっかりされているので、これくらいのバランスがキレイかと思いますが、いかがでしょう?
森岡 いいですね、気に入りました。
猪瀬 ワタリや裾はちょうどいいと思いますので、出っ尻補整を入れてヒップ回りを調整いたします。あとは丈ですね……森岡さん、普段はどんな靴をよくお履きになりますか?
森岡 スーツなら、普段は内羽根のレースアップが多いですかね。クロケット&ジョーンズとかが多いかな。
猪瀬 では、クロケットの内羽根をお持ちしますので、履いてフィッティングしましょう。
森岡 靴のことまで考えてくれるんですね。感心するなぁ。
猪瀬 靴次第で丈のバランスも結構変わりますからね。これもお客様によりご満足いただくためです。ところで、こちらのモデルは通常くるぶし丈で短めに上げるケースが多いですが、お好みはありますか?
森岡 僕はビジネスマンのスタイルカウンセリングもしているので、短め丈は避けているんです。あまり丈が短すぎるとファッショナブルすぎて、ビジネスシーンには向かないというのが持論なので。ビジネスシーンでの好印象な服装を提案する人が、それとかけ離れた服装をしていたら不安になるでしょ(笑)?
猪瀬 かしこまりました。では丈は少し長めでいきましょう……これくらいでいかがでしょう?
森岡 バッチリです!
着る人のTPOを考えながらサイズ調整!

非常に細かな補整メニューがトゥモローランドのセミオーダーの強みのひとつ。今回森岡さんのスーツに施した補整以外にも、様々な体型のクセに対応してジャストフィットを実現できる。オーダーしても、いまいち体型にフィットしない……とお悩みの方にこそおすすめしたい。
森岡さんの体型補正ポイントはココ!

右肩下がりなので、
ジャケットのフロントボタンと
ボタンホールの位置がずれる
肩傾斜が違うとショルダーラインがずれるのはもちろん、合わせの位置もズレてしまう。右肩下がりの補整を入れることで、全体のプロポーションを改善。

細身が好みだが、
スポーツマン体型のため
背中が引きつれてしまう
スリムフィットが好みという森岡さんだが、上半身にも厚みがあるため補整なしだと窮屈に。前肩補整やウエストを広げる補整などを施し、スッキリ見えつつ快適なフィッティングに。

出っ尻なので
パンツのお尻が
少し出っ張ってしまう
ヒップに厚みがあり、後ろにせり出している。ウエストを合わせると背面に引きつれが出るため、出っ尻補整を入れてジャストフィットに。