昨今の働き方改革の名のもとで、働き方はもちろん、仕事での装いも変化しつつある。すっかり定着したクールビズはさらに進化し、より自由でよりラクな仕事スタイルが存在するように。果たして今「ビジネスカジュアル」において何が指針となるのか。日本を代表する企業に協力してもらい、その実態に迫る。
異なる業種の20〜50代の有名企業の代表社員84名に聞きました。
≪ 取材協力 ≫
アマゾンジャパン/伊藤忠商事/オリックス銀行/カシオ計算機/パナソニック/ BMW Group Japan /ブリヂストン/プルデンシャル生命保険/本田技研工業/三井不動産/リクルート ライフスタイル ほか、某・国内大手銀行、某・外資系証券会社等に所属するビジネスマン
Q.1 カジュアルに通勤できる日は週にどのくらいありますか?
「週1」と答えた人は会社で「カジュアルフライデー」などの、特別な制度を設けている企業の人が多数。逆に、5月からスタートしたクールビズそのものがカジュアルOKということで「週4以上」と回答した人が全体のなかでも多数を占めていて、暑い時期の働き方をより快適に設定する企業が多いことが窺えた。
Q.2 クールビズ時期において、ジャケット着用が必要な日は、週にどのくらいありますか?
営業担当、または内勤でも来客があるときはジャケット着用は必須。持ち歩くことも多いようだが、カジュアルOKなドレスコードの職場でも、急にフォーマルな服装が必要になる場合に備え、ジャケット込みのカジュアルが基本と言える。
Q.3 ネクタイを着用するのはどのようなときですか?
クールビズが浸透していることもあり、ジャケットは着用してもネクタイはしないことが多いという回答が多数。右記以外で多かった回答としては、「ネクタイをした相手に会う場合」。また「この時期にタイドアップして暑苦しく見えない着こなしができる人は、逆に好感度が高いと感じる」(保険会社勤務34歳)という意見も。
Q.4 通勤にデニムは、穿いて行けますか?
完全にNGとする会社も多いが、会社のドレスコードが比較的自由な会社でも、カジュアルすぎを懸念してデニムを自主的に控えている人は多い。「白やグレーなら穿いていける」(自動車メーカー勤務43歳)という意見も。その一方で、ドレスコードをより自由に改革し、デニムを容認するようになった会社も出てきている流れが見てとれる。