2018年、ビジネスにおける「黒無地」スーツの選び方【スタンダードの先の装いとは?】

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前回の記事では、ドレスコードとも言える装いの基本をおさらいした。しかしその型に従うだけが装いにあらず。自分をどう見せたいか、それを考えるところから、個性あるマイルールは生まれる。ここでは効果ある今の時代のドラットを紹介しよう。

紺やグレーよりもさらにパワーある「黒無地」の究極的威厳を纏う

前回述べたとおり、欧米で黒スーツをビジネスに着るのはご法度。さらに紺で新人時代を過ごした我々だけに、抵抗があるのもわかる。しかし、ここは日本、そして2018年。フレッシャーズスーツの基本色が今は黒であるように、時代と国でその価値は変わっていくのも装いのセオリーだ。黒は気品と格調を備えると同時に、いかなる色にも染まらないことを表す重厚な色(だから裁判官の法服は黒)。そんな究極的威厳を相手に感じさせる黒を柔軟に身に着けてみよう。新しいトラッドが開けるはずだ。

スーツ
(左)THE GIGI / スーツ12万8000円(アスティーレ ハウス) ポロシャツ2万9000円/グランサッソ(ビームス ハウス 丸の内) スカーフ1万6000円/ドレイクス(バーニーズ ニューヨーク) (右)RING JACKET / スーツ9万円(グジ 東京店) シャツ6000円/麻布ザ・カスタムシャツ(麻布テーラープレスルーム) タイ3万1000円/アット ヴァン ヌッチ(ストラスブルゴ) チーフ4000円/フェアファクス(フェアファクスコレクティブ)


左 : THE GIGI / ザ・ジジ

ピークトの黒はモダンな洒落感を装いやすい

チェンジポケット付きのクラシックなニュアンスと、シングルピークトの新鮮なバランス。副資材を極力省いた仕立てでライトなフィット感。モダンなハズシを得意とする伊の気鋭、ザ・ジジらしい黒の表現だ。洒落感のスパイスとして重宝する。

右 : RING JACKET / リングヂャケット

広めのラペルがビジネス使いの鉄則

マニカカミーチャの袖付けの柔らかさや堂々とした幅広なラペルが好バランスのスーツ。日常のビジネスシーンにドレッシーさを取り入れられる黒無地スーツの好例だ。白シャツではフォーマルになりすぎるきらいがあるので、ストライプシャツでデイリーさを加味。

黒は万国共通で”控える”色としても認識されている

黒尽くめのボディガードしかり、歌舞伎の黒子しかり、古今東西、ブラックというのは主役の裏に隠れる人が纏う色として使われてきた。控えるときの基本色とされる。



[MEN’S EX2018年05月号の記事を再構成]
撮影/片桐史郎(TROLLEY)、若林武志、岡田ナツ子、長尾真志、村上 健、杉山節夫、大泉省吾、田中新一郎八田政玄、武蔵俊介、久保田彩子 スタイリング/武内雅英(CODE)、宮崎 司(CODE)、佐々木 誠 構成・文/伊澤一臣、宮嶋将良(POW-DER) 取材・文/安藤菜穂子、酒向充英  文/長崎義紹(paragraph)、中河由起恵(paragraph)、吉田 巌(十万馬力)、秦 大輔、安岡将文、池田保行(04)、礒村真介 撮影協力/七彩、新宿パークタワー、パークハイアット東京、リュド・ヴィンテージ目白

2024

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