ビジネスにおける品格ある装いの指針「7つのスタンダード」とは?

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ビジネスにおける品格ある装いの指針

「〜ねばならない」「〜するべし」とかつてのトラッド世代は口うるさく言われてきた。だが時代は移り変わるもの。いつまでも過去のルールを墨守するだけで良いのだろうか?

まずおさらいしよう
スタンダードとは品格ある装いの”指針”であることを

最も一般的な社会的正装ゆえ、様々なルールがあるスーツの装い。だがそこに、自分らしい装いの余地はないのだろうか。そのルールはどこまで遵守すべきか。「時代の洒落者たちは、ルールを知った上でそこに自分なりのアレンジを加えてきました。よりエレガントに見せるために靴でハズシたり、ジャケットのボタンの掛けかたを変えてみたり。最初は邪道に見えても、よりよく見せようという工夫はその人のスタイルを表すものとなり、新しい表現方法として定着するのです」と語るのは服飾評論家 黒部和夫さん。型、つまりスタンダードを知った上で変化球的な自分の見せ方を考えられるかが、トラッドを進化させる鍵となる。

<span style='font-size:1.2em;'><strong>【スタンダード1】ビジネススーツの基本色はネイビーかグレー</strong></span><br />グローバルのルールでは、ビジネススーツの色はネイビーまたはグレーとされる。どちらも濃色ほど正装とされ、トーンが明るくなるほどカジュアルな印象となる。黒いスーツは日本では礼装用、あるいはフレッシャーズや就職活動中の学生が好んで着るが、欧米では黒いスーツをビジネスで着るのはご法度。黒は盛装着としてパーティウェアやモードなデザイナーズスーツに選ばれる色である。

【スタンダード1】ビジネススーツの基本色はネイビーかグレー
グローバルのルールでは、ビジネススーツの色はネイビーまたはグレーとされる。どちらも濃色ほど正装とされ、トーンが明るくなるほどカジュアルな印象となる。黒いスーツは日本では礼装用、あるいはフレッシャーズや就職活動中の学生が好んで着るが、欧米では黒いスーツをビジネスで着るのはご法度。黒は盛装着としてパーティウェアやモードなデザイナーズスーツに選ばれる色である。

<span style='font-size:1.2em;'><strong>【スタンダード2】黒無地タイは弔事の必需品</strong></span><br />モードな装いでの黒無地タイ、というのもあるが、一般にはプレーンな黒無地タイといえば弔事の必需品。シルク地の黒無地タイを、デスクの引き出しや会社のロッカーに忍ばせている人もいることだろう。ブラックスーツと合わせて礼装に用いるものだが、急なご不幸に駆けつけるためには、普段着のスーツに合わせても良いとされる。

【スタンダード2】黒無地タイは弔事の必需品
モードな装いでの黒無地タイ、というのもあるが、一般にはプレーンな黒無地タイといえば弔事の必需品。シルク地の黒無地タイを、デスクの引き出しや会社のロッカーに忍ばせている人もいることだろう。ブラックスーツと合わせて礼装に用いるものだが、急なご不幸に駆けつけるためには、普段着のスーツに合わせても良いとされる。

<span style='font-size:1.2em;'><strong>【スタンダード3】ビジネススーツの足元は黒の内羽根靴が正統</strong></span><br />ビジネススタイルは、スーツの本場英国で王侯貴族が執務時に着用していた服装が規範となっている。そこでは黒靴のみが許されていたことが、英国靴に茶色が少ない所以である。正統ルールでは紐靴が原則。外羽根式はもともとブーツなど屋外で履く労働靴の意匠であるため内羽根でなければならなかった。厳格な伝統のもと規定されていたルールである。

【スタンダード3】ビジネススーツの足元は黒の内羽根靴が正統
ビジネススタイルは、スーツの本場英国で王侯貴族が執務時に着用していた服装が規範となっている。そこでは黒靴のみが許されていたことが、英国靴に茶色が少ない所以である。正統ルールでは紐靴が原則。外羽根式はもともとブーツなど屋外で履く労働靴の意匠であるため内羽根でなければならなかった。厳格な伝統のもと規定されていたルールである。

<span style='font-size:1.2em;'><strong>【スタンダード4】スーツに似合うのはテーラードコート</strong></span><br />コートは冬場ならチェスターやポロコートなど、テーラード型のコートが好ましい。春先には薄手のトレンチやステンカラー(バルカラー)なども正統の部類に入る。お手本は王侯貴族や軍部上官が、屋外式典に参列する際の正装だ。そのためラペル付きであったり、ミリタリー由来のアウターが望ましいとされるのだ。

【スタンダード4】スーツに似合うのはテーラードコート
コートは冬場ならチェスターやポロコートなど、テーラード型のコートが好ましい。春先には薄手のトレンチやステンカラー(バルカラー)なども正統の部類に入る。お手本は王侯貴族や軍部上官が、屋外式典に参列する際の正装だ。そのためラペル付きであったり、ミリタリー由来のアウターが望ましいとされるのだ。

<span style='font-size:1.2em;'><strong>【スタンダード5】カジュアルフライデーはタイを外してリラックス</strong></span><br />タイは正装を表す重要なアイテムだが、「カジュアルフライデー」の普及もあり、ノータイの気軽なジャケパンスタイルで出社する日も増えている昨今。タイを外してシャツを着用、もしくはポロシャツなど襟付きのインナーでリラックス感とオフィスに相応しいきちんと感を装うスタイルが定着している。

【スタンダード5】カジュアルフライデーはタイを外してリラックス
タイは正装を表す重要なアイテムだが、「カジュアルフライデー」の普及もあり、ノータイの気軽なジャケパンスタイルで出社する日も増えている昨今。タイを外してシャツを着用、もしくはポロシャツなど襟付きのインナーでリラックス感とオフィスに相応しいきちんと感を装うスタイルが定着している。

<span style='font-size:1.2em;'><strong>【スタンダード6】スーツにはブロードのシャツを合わせる</strong></span><br />ジャケットを脱がなければ、シャツはVゾーンの小さなエリアしか見えないアイテム。しかし手抜きは禁物。上質なウールのスーツにはシャツも上質なブロード地を合わせたい。スーツやタイと馴染んでスーツ姿を美しく引き立ててくれるからだ。襟型は少し開き角のあるセミワイドカラーもしくはレギュラーカラーなら、クラシックなスーツとのバランスも良好になる。

【スタンダード6】スーツにはブロードのシャツを合わせる
ジャケットを脱がなければ、シャツはVゾーンの小さなエリアしか見えないアイテム。しかし手抜きは禁物。上質なウールのスーツにはシャツも上質なブロード地を合わせたい。スーツやタイと馴染んでスーツ姿を美しく引き立ててくれるからだ。襟型は少し開き角のあるセミワイドカラーもしくはレギュラーカラーなら、クラシックなスーツとのバランスも良好になる。

<span style='font-size:1.2em;'><strong>【スタンダード7】ビジネススーツに合わせる時計は革ベルトのもの</strong></span><br />ビジネスに許される数少ないアクセサリーの、カフリンクスと時計。カフリンクスに至っては昼間はシルバー系の台座に白蝶貝もしくは明色系の半貴石に限り、夜は黒蝶貝もしくはオニキスなどの貴石と決まっている。時計は二針または三針のドレス時計に、革ベルトを付けるのがセオリーだ。

【スタンダード7】ビジネススーツに合わせる時計は革ベルトのもの
ビジネスに許される数少ないアクセサリーの、カフリンクスと時計。カフリンクスに至っては昼間はシルバー系の台座に白蝶貝もしくは明色系の半貴石に限り、夜は黒蝶貝もしくはオニキスなどの貴石と決まっている。時計は二針または三針のドレス時計に、革ベルトを付けるのがセオリーだ。

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