家族経営が実現した質×価格◎な100%メイド・イン・イタリー
今、メイド・イン・イタリーのパンツは、ユーロ高ということもあるが、大概は3万円以上、ものによっては4万円台というものも多くなってきた。日本のブランドのものでも、ちょっと凝っていたりすると3万円以上のパンツは多々ある。
そんな中、アンダー3万円どころか、2万円台をキープしているのは、自社生産で一括した製品管理ができることと、企業努力あってのことだと思う。もともとは1952年に創業したナポリのパンツ専業ファクトリーで、クラシックからモードなものまで多岐にわたり手掛けてきた実績があるため、そのクオリティには定評がある。
ビームスのクリエイティブディレクター、中村達也さんも、ジェルマーノのパンツの品質とクオリティのバランスを高く評価している。昨年、このパンツについてインタビューしたときには、「最近、旬なブランドをわたり歩いてきた若手デザイナーが加わったことで、シルエットやディテールが劇的に洗練された。今や希少な100%メイド・イン・イタリーで作りもセンスもいいうえに、2万円台という良心価格を実現しているのは、家族経営ならでは」と語っていた。
クラシックな流れを受けて2018年秋冬も、主流のラインナップは先に紹介したようなプリーツ入りのクラシック顔のパンツが多く見られたが、ストレッチ性を強めた高機能素材のトラベルパンツも印象的だった。