毎年流行が変わっても、ワードローブの一軍として変わらず生き続けるアウターがある。ウェルドレッサーが長年愛用する1着を拝見しつつ、”愛せる”理由を探った。
<5年愛用>
バブアーのオイルドジャケット
「Anglo-Italian」共同設立者
ジェイク・グランサムさん
1988年生まれ。「アーモリー」から独立後、ロンドンに自身の店をオープン。英国の王道アウターをクラシックに着こなす。
10年アウターは”英国の誇り”だ
「ロンドンで育った私にとって、バブアーは最も愛着のあるアウターです。タフで、実用的で、アンダーステイトメントがある。英国文化を象徴するアウターです。クロゼットいっぱいのバブアーを持っていますが、中でもこのヴィンテージ『ビューフォート』は思い入れのある一着。私が香港のセレクトショップ『アーモリー』に参加していたとき、当地で買ったものです。これを着ると、当時のホームのことを思い出しますね。今日のように、あえてテーラードの服と合わせるのが私の好み。1980年代的ロンドナースタイルです。」
[MEN’S EX 2017年12月号の記事を再構成]
撮影/長尾真志