ドレスな男は時に”パワー”を秘める
腕時計の逞しさとは、形や色、ケース素材といった外装だけに宿るわけではない。内に潜む機械式ムーブメントも、タフな進化を遂げ、頼もしき相棒になっている。
高精度であることは、その時計を信頼するに値する最優先すべき要素であろう。正確な時を刻んだ上で、長時間駆動するスタミナや多彩な機構という付加価値を備えることで、ムーブメントはタフになる。スマートフォンやパソコンのスピーカーの内部、バッグの留め金など、小型で強力な磁石が日常にあふれているこの時代、優れた耐磁性能は現代社会に即した機械式ムーブメントのタフな進化のひとつである。
シンプルな操作性やデジタル表示など、唯一無二の複雑機構もまた機械式時計の醍醐味だ。ケースに隠れて一見、それとは分からない、職人たちの超絶の技術力と開発努力が時計の内側には秘められている。
磁石をものともしない超耐磁
OMEGA
オメガ
レイルマスター マスター クロノメーター
筋目を入れたダイヤルなど歴史的アーカイブに範をとったヴィンテージな外観に、1万5000ガウスもの磁気に耐えるムーブメントが潜む。防水性能は150m。磁気も水も気にせず普段使いできる。自動巻き。径40mm。SSケース&ブレスレット。7月発売予定予価53万円(オメガお客様センター)
薄型自動巻きのエリートが進化
ZENITH
ゼニス
デファイ クラシック
ファセットカットしたケースは、1960年代スタイルをモチーフとする。昨年登場したデファイに薄型自動巻き搭載の3針を追加。複雑機構のベースになる傑作ムーブメントが、シリコンを一部に採用した脱進機に進化し、耐磁性を備え高精度に。自動巻き。径41mm。チタンケース。ラバーストラップ。64万円(LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス)