アーノルド＆サン
トゥールビヨンクロノメーターNo.36

英国スタイルの完璧シンメトリーデザインにも唸らされる

英国の天才時計師ジョン・アーノルドが18世紀に生み出した懐中時計「No.36」。昨年登場した「トゥールビヨンクロノメーターNo.36」は、クロノメーターの嚆矢とされるこの伝説の名機にオマージュを捧げたもの。トゥールビヨン搭載機でCOSC認定のクロノメーターは意外となく、それも時計好事家たちの注目を大いに集める要因となった。

こちらはそのバリエーションとして作られたもので、ケースをサンドブラスト加工のマットブラックに。洋銀に金メッキを施した地板やブリッジと鮮烈なコントラストをなし、格調の中にもクールな男らしさが感じられる外観となった。
ちなみにムーブメントは２つの香箱をはじめ各パーツが完璧にシンメトリーに配されるが、これは「No.36」にも見られる英国時計の伝統スタイル。トゥールビヨンの３本のスポークも、創業者が初代ブレゲと共同製作したトゥールビヨンに倣う。

アーノルド＆サン トゥールビヨンクロノメーターNo.36のディテールをチェック！（写真2枚）

撮影／小澤達也　文／吉田 巌（十万馬力）
※表示価格は税抜き