日々同じ酒を口にすることで、その味と深く向き合えるのが宅飲みの醍醐味。希少&高価なモノより、よい定番を飲み続けることが最高の体験に繋がる。感動を鮮明にするのは、的確なグラス選び。よいアテも揃えば完璧だ。
教えてくれる人

ワインスタイリスト 藤﨑聡子さん
2009年ジャーナリスト最年少でオフィシエ・ド・シャンパーニュを叙任。ワインや食の連載、レストランのワインセレクトも手がける。
毎日イケるアテに実は「海苔」が優秀です
日常的な食材である海苔は、どこででも手に入るが、ちょっとしたアレンジであらゆるお酒の友になりうる。その上、手軽で保存がきき低カロリー。まさに「最優秀アテ賞」だ。

(左)最高の宅飲みフランチャコルタ
コンタディ・カスタルディ フランチャコルタ・ブリュット
泡モノなら…キレのあるフランチャコルタをシャンパングラスで
日常の泡なら、気取らずに楽しめるものがいい。こちらのフランチャコルタは世界のセレブパーティでも供される、気品のある味わいで評価が高い。それでいてこの価格は宅飲み泡の決定版だ。「繊細さと奥深さをゆっくりと味わって欲しいので、熟成感を引き出すフォルムのシャンパングラスを選ぶのがオススメです」。

アテにするなら…「わさびのせ海苔」
シンプルな焼き海苔に、おろしたての生わさびをちょい乗せ。奥からやってくるピリッとした刺激が弾ける泡とハーモニーを奏でるかのよう。ゆるーりと時間をかけて楽しめる組み合わせだ。
(右)最高の宅飲みシングルモルト
グレンモーレンジィ オリジナル
ウイスキーなら…華やかに香るシングルモルトを加水スタイルで
このハイランドの名酒は、かすかに柑橘系が香るのが特徴。キリッとした中にも柔らかさを持つ味わいは、宅飲みシングルモルトとして間違いない。「グラスは口当たりのフィット感を意識して、しっかりとしたタンブラーをお勧めします」(藤﨑聡子さん)。飲み方は1 〜2cc加水したストレートで。一段と香りが花開くのだ。

アテにするなら…「塩海苔」
たとえば、海苔に少しだけ塩とオリーブオイルを加えてアテに。意外な組み合わせだが、海に面した地域で作られる酒ゆえに実は相性がよく、ウイスキーのまろやかさを一層、引き立ててくれるのだ。