得意料理となった麻婆豆腐も、刺激的なのに奥が深い味に惹かれてのこと。本場で使われる豆板醤を使うだけでなく、使う肉、切り方までにこだわり、味わいと食感の両方を堪能できるように工夫を重ねている。
現在、ランチ以外は基本的に自宅で腕を振るう。特に熱がこもるのが友人を招いたときだ。
「ああ、あの人はこんな味が好きだったなと考えながらつくるのがとても楽しいんですよね」。
文字通り、匙加減ひとつで変わる料理というものの奥深さ。ビジネスの傍らの料理道にはまだまだ終わりは見えそうにない。奥様と友人の笑顔が、その良き伴走者となっている。
“亀谷流”麻婆豆腐のレシピ(写真4枚)
“亀谷流”麻婆豆腐の3種の神器(写真3枚)
[MEN’S EX 2018年5月号の記事を再構成]
片桐史郎(TROLLEY)、若林武志、岡田ナツ子、長尾真志、村上 健、杉山節夫、大泉省吾、田中新一郎、八田政玄、武蔵俊介、久保田彩子 構成・文/伊澤一臣、宮嶋将良(POW-DER) 取材・文/安藤菜穂子、酒向充英 文/長崎義紹(paragraph)、中河由起恵(paragraph)、吉田 巌(十万馬力)、秦 大輔、安岡将文、池田保行(04)、礒村真介