【MADE IN JAPAN】地場産業にモダンあり #6 YAMAMOTO SEIHO(山本製鞄)

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南北に長く広がる日本は、その土地土地の風土に根付いた産業が古くから伝わってきている。その伝統を継承しつつ、”今”を取り込む。そんな新しい動きが其処此処から生まれている。地元に根付きつつ、世界をも見据えた新しいMade in Japanの波。そこから生まれるプロダクツにこそ、これからの日本を牽引する可能性があるのではないか。その息吹を体現する、新世代ローカルプロダクツを厳選した。

自社一貫生産で守り抜くクロコの格と彩

voice_20171019_yamamoto_1.jpg リアルクロコのトートバッグ&長財布
黒のトートバッグ 縦29×横38×マチ10cm。36万円、紺の長財布 縦9×横18.5cm。16万5000円(以上山本製鞄)

YAMAMOTO SEIHO【山本製鞄】/東京

創業約50年、プレミアムレザー、クロコダイルのタンナー(鞣し業社)として世界的に知られる山本製鞄。その技術の高さはまさに絶品。

オーダーメイドにも対応する、職人力と組織力

世界に20社しかないと言われる、クロコダイルのタンナー、中でも山本製鞄はトップクラスと評価されている。世界の生産地から買い付けられた貴重なクロコダイルを自社で鞣し、染色、縫製・仕上げまで一貫して行えるというのは国内では一社だけだろう。しかも一貫生産だけでなく、その仕上げは、長くクロコの製品を使い続けられるようにと、職人が一つ一つ丹精を込めた丁寧なもの。まさに芸術的なバッグと言えるだろう。

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自社で行われるクロコの加工
柔らかさと強度の両立を図ったトートバッグは、コバの仕上げも絶妙。端整なフォルムに、リアルクロコの風合いが際立つ。

東京で革製品製造が盛んな理由

■古くから革製品工場が多く存在する
■小さな工場が直販する術がある
■クオリティを求める顧客の存在

[MEN’S EX 2017年11月号の記事を再構成]
撮影/ケビン・チャン スタイリング/武内雅英(CODE) 取材・文/中河由起恵(PARAGRAPH)

※表示価格は税抜き

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