【MADE IN JAPAN】地場産業にモダンあり #3 991(キューキューイチ)

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南北に長く広がる日本は、その土地土地の風土に根付いた産業が古くから伝わってきている。その伝統を継承しつつ、”今”を取り込む。そんな新しい動きが其処此処から生まれている。地元に根付きつつ、世界をも見据えた新しいMade in Japanの波。そこから生まれるプロダクツにこそ、これからの日本を牽引する可能性があるのではないか。その息吹を体現する、新世代ローカルプロダクツを厳選した。

深く、広く追求するニットの可能性

voice_20171019_991_1.jpg 紡毛にこだわったカシミヤシリーズ
密に編まれたカシミヤは一見、スウェット地のようにも見えるが、その肌触りは驚くほどしなやかだ。シンプルに着こなしても、ジャケットのインにもマルチに着こなせる一枚になる。ニット3万2000円(オン トーキョーショールーム)

991【キューキューイチ】/山形

糸作家・佐藤正樹氏が代表を務める佐藤繊維がその実力を発揮するニットブランド。ブランド名に本拠地山形県寒河江市のZIPコードを使用するなど、地域への思い入れも強い。

カシミアをカシミア以上に。その感触はまさに至宝

ニットの仕上がりを左右するのは、糸。佐藤氏は糸作家としての豊富な見識を元に、カシミヤ本来のふっくらとした風合いを活かすため紡毛糸を用いた上でエレガントな仕上がりのニットを作りたいという思いから極細の糸をセレクト。その肌触りの優雅さ、着た時の肌への優しさ。すべてにおいて、これまでに経験したことのないニットとの新しい出会いがそこにはある。

「生産のすべてに選ばれた技術者=職人が携わり、チームとしてものづくりに取り組みます」。常に最高のニットを目指す背景には、職人たちのたゆまぬ努力があるのだ。

voice_20171019_991_2.jpg

糸から始めるニットづくりそこが最大の強みになる
“991”のニットは、編み方、縫製、仕上げの全ての工程に自社の熟練技術者が関わる。その一貫した姿勢から稀有なニットが生まれる。

山形でニット産業が盛んな理由

■雪深い土地柄、冬場の仕事として発達
■地域性から伝統的な編み機が残存
■海外生産に比べ多品目・小ロットに対応

[MEN’S EX 2017年11月号の記事を再構成]
撮影/ケビン・チャン スタイリング/武内雅英(CODE) 取材・文/中河由起恵(PARAGRAPH)

※表示価格は税抜き

2024

VOL.341

Spring

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