40代からのカラダメンテ「外食が多くて体型管理が・・・」「ロカボ食でやせましょう」

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40代からのカラダメンテ
今月の先生

山田先生山田 悟先生
北里研究所病院糖尿病センター長

慶應義塾大学医学部卒業。糖尿病専門医。臨床や研究活動とともに「ゆるやかな糖質制限食」の啓発と普及に取り組む。近著に『世にも美味しい ゆるやかな糖質制限ダイエット』(小社刊)。



おなかに脂肪がつく中年太りはなぜ起こる?


MEM.E. おなかに脂肪がつく”中年太り”はなぜ起こるのでしょう?

山田先生山田先生 年齢とともにエネルギーを最も消費する筋肉の量が減り、その分だけ基礎代謝が下がるのに、若い頃と同じような食事を続けると、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回り太るのです。

MEM.E. 40代の管理職ともなると、会食の機会も多くなり、食事量を減らすのは難しいようです。

山田先生山田先生 ご安心ください。実は食事量を減らさなくても確実にやせられる方法があります。

MEM.E. にわかには信じ難いですね。それはどのような方法ですか?

山田先生山田先生 その前に、筋肉が減り脂肪が増えた体を、さらに肥満のスパイラルへと誘う仕組みについて説明しましょう。体のエネルギー源である「糖質」は、血液中に取り込まれると膵臓(すいぞう)から分泌される「インスリン」によって処理されます。このとき、筋肉量が少ないと、糖質は脂肪組織に送り込まれ、脂肪として体にため込まれていくのです。

MEM.E. つまり、肥満している人はさらに太るというわけですね。

山田先生山田先生 その通りです。筋肉量や基礎代謝が低下する40代以降の人が太らないためには、糖質が脂肪組織に送り込まれないよう、その摂取量を減らす必要があります。


外食でも糖質を減らせば体は自然にやせていく


MEM.E. 食事量を減らさなくても確実にやせられる方法とは「糖質量を減らす」ことなのですね。

山田先生山田先生 ええ。私がおすすめするのは、摂取する量さえ気をつければご飯やパン、甘いおやつも楽しめる「ゆるやかな糖質制限食(ロカボ)」です。(※ロカボとは低糖質を英訳した「ローカーボハイドレート」を元にした山田先生の造語で「ゆるやかな糖質制限食」のこと。)

MEM.E. 肉や油の量は?

山田先生山田先生 インスリンの影響を受けるのは糖質だけなので、たんぱく質や脂質を制限する必要は一切ありません。筋肉量を維持・増量するために、むしろお肉や油はおなかいっぱい食べてください。カロリーは気にしなくていいです。「ご飯(糖質)少なめ、おかず(たんぱく質、脂質、食物繊維)たっぷり」の食事スタイルをまず1か月続けると外食が多くても自然にやせていくでしょう。


40代からのカラダメンテ

1日の糖質量 70〜130g(※糖質40gの目安はおにぎり1個分)
ルールは簡単。1食あたりの糖質量20〜40gを守り、食事中のたんぱく質、脂質、食物繊維を増量する。ご飯を食べるときは70g(軽くお茶碗半分)を目安に。ご飯を減らした分、おかずはカロリーを気にせずいっぱい食べる。朝食を抜かず1日3食の方が減量効果は大。

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