
「火蓋を切る」と「火蓋を切って落とす」。一方は本来の言い方ではないので使わない方がいいのだが、どちらがそうかと聞かれると迷う人も多いと思う。本書では、辞書編集37年の著者が、そんな”どっちが正解?”と悩みそうな言葉147を取り上げて言葉の意味を解説、正解を示す。どんなに論理的に物事を語っても、日本語が微妙に間違っていては伝える力も半減してしまうもの。普段何気なく使っている、言葉の意外な落とし穴を知るいいきっかけになるはずだ。
DATA
『微妙におかしな日本語—ことばの結びつきの正解・不正解』
神永 曉・著
草思社
価格:1500円+税
[MEN’S EX2018年5月号の記事を再構成]
文/須永貴子、神山典子