オールデンにエドワード グリーン、靴好き必見のセレクト!
shuao74 さんと店を訪れると、オーナーのスティーブンさんが登場、「ようこそLEFFOTへ!」と、日本人の奥様と心良く出迎えてくれた。
黒を基調とした店内は、小さめながらシックでカッコいい。
なんだか一般的なシューズストアと違う雰囲気……と思ったら、この店には、棚がないのだ。
店内の中央にどーんと大きな木の台が置かれ、そこに人気ブランドの別注靴やオリジナルの革小物類が整然と並ぶという極めてシンプルな構成で、それが意外と見やすい。
人気ブランドのおすすめ新作靴が勢ぞろい!(写真7枚)
スティーブンさんは、その昔、違う仕事をしていたが、靴が好きで「自分が履きたい靴だけを扱う靴屋さんを作りたい」を一念発起して、奥様とともに10年前、このニューヨークの地に「LEFFOT」をオープンした。英語で聞きなれない、この店名はどこから?と尋ねてみると……。
「私の名前、Steven Taffelの苗字Taffelを逆さ読みにしてみようかと思ったんですが、そうするとLeffatとなり、これを発音すると最後の音が”ファット(fat=太った)”になる。これはちょっとなぁ、と。それで、そういえばもともと祖先の名前はToffelだった! というわけで、それを逆さ読みにしてLeffotにしてみたら、発音の響きもレフォットとフレンチっぽくていい感じ、ということでこの店名に決定しました」というのが由来のようだ。
「無名だったオープン当初は、お客さんもまばらだったけれど、自分たちのいいと思う靴だけをセレクトしてやってきたら徐々にファンが増えて、また、最近はインスタで別注をアップしたり、オンラインストアも始めたりして、海外からの注目度もやっとあがって各国からお客様が来ていただけるようになりました」。
また、まだ知名度の浅い名靴予備群にも、しっかり注目しているのも興味深い。
たとえばこの取材時は、「World Championships in Showmaking」という世界のビスポーク靴大会の受賞作の1位、2位、3位が展示されていた。これは英国で開催されたビスポークシューメーカーの大会で、基本的にアッパーは黒のボックスカーフ、形はプレーンキャップトウ、シングルレザーソールなどの規定項目に従い、シューメーカーが作り上げた作品をジャッジするもの。まだ無名ながら、ここから知名度を上げて将来飛躍しそうな、未来の名靴の作り手の原石を探すには、絶好の大会というわけだ。