レッスンに使用するのはヤマハの「トリッカー」。軽量で取り回しがしやすい。
講習は大きめの駐車場を仕切ったスペースで行われる。”走る・曲がる・止まる”という基本スキルに加えてパイロンで作ったコースでのスラローム走行や、レッスンの最後には公道に出てショートツーリングも体験できる。バイクの扱い方の基礎から、ツーリングでの走り方まで身につけることができるのが人気のポイントだ。
レクチャーしてくれるインストラクターはヤマハのロードレースやモトクロスの元ワークスライダーが中心。なかには女性のインストラクターもいるが、モトクロスの全日本選手権で活躍した伊集院忍選手や現役である本田七海選手だったりするので侮れない。こうしたインストラクターに直接教えてもらえるのも、このスクールの魅力だ。
女性インストラクターも全日本のモトクロスライダーだったりする。
“基本”を侮ってはいけない!
レッスンは基本中の基本である”走る”と”止まる”からスタート。クラッチをつないで発進したり、ブレーキをかけて止まるというライダーなら普段何気なくなっている操作だが、いざきちんとやろうとすると、シフト操作が雑になってしまったり、急制動で後輪をロックさせてしまったりと、なかなか上手にできないもの。考えてみれば、教習所を卒業するとこうしたスキルをきちんと習う機会はほとんどない。”自分は大丈夫”と思っている人ほど、一度受講してみるといいかもしれない。
インストラクターの合図に合わせてブレーキをかけるが、なかなか思い通りに止まるのは難しい。
続いては”曲がる”のレッスン。パイロンを使って大小様々なカーブが作られ、それを曲がりながらインストラクターがコーナーリング中の姿勢や、曲がる前の減速の仕方などを教えてくれる。バイクは車体を傾けて曲がるのが基本だが、レッスンに使う「トリッカー」は車重が127kgと軽いので、初心者や久しぶりにバイクに乗るライダーも恐怖感なくバンクさせることができる。慣れてきたグループは、片手をハンドルから離した状態でコーナーリングするレッスンも行われていた。
パイロンに沿って曲がるレッスン。その際の姿勢なども教えてもらえる。