「展示格納庫」を見学!(写真3枚)
ガラス越しに陽光が降り注ぐ格納庫に展示されているのは、さすがに旧世代のものではあるが、まごうことなく本物の軍用機。フロアには1950年代から90年代あたりまでの固定翼機および回転翼機(ヘリコプター)が展示され、そして中空には戦前の名機が吊り下げられている。そのうちの1機は旧三菱の名古屋工場が製造した零式艦上戦闘機「五十二型」43-188号機である。
第二次大戦で命を落とした敵味方の将兵ならびに日本を含む各国民間人の無念を思いつつ、だが同時にヒコーキ好きとしての浪漫は抑えがたく、フロアに展示されている実機を食い入るように見る。全機ではないが、一部の機種にはコックピットに着座することも可能だ。


当日、自分が着座してみたのは「T-2高等練習機」のブルーインパルス仕様。1975年3月26日〜98年3月7日までに96機が導入された超音速機で、2代目ブルーインパルスが使用していた機材でもある。
というか、なまった身体を持つ中年男としては、きわめて狭いコックピットに乗り込むだけでもひと苦労であり、目の前にある数々の計器類もハッキリ言って何がなんだかわからない。こんなややこしいモノを普通に飛ばし、そして必要とあらば戦闘をするパイロット各位には尊敬の念しかわかない。
お読みの各位も、もしエアーパークを訪ねる機会があったなら、ぜひコックピットには着座してみてほしい。戦闘機パイロットというのがいかに過酷な職業であるかということが、そのかすかな一端であったとしても、強く実感できるはずだ。