未来的なデザインのインテリア(写真4枚)
エクステリアは”DSウイング”と名付けられた大きなグリルを採用、バンパー左右に配されたデイタイムランニングライトが目をひく。しかし、DSらしい特徴は、インテリアに強く見て取れる。
エンジンスターターを押すと、ダッシュボードの中央に配されたフランスの機械式時計メーカー、B.R.M.(ベルナール・リシャール・マニュファクチュール)のアナログ時計が180度回転して現れる。スイッチやパネル類には、時計の文字盤加工に使われる”クル・ド・パリ”というギョーシェ彫りの模様をモチーフにしたデザインを施し、オーディオは、フランスの高級スピーカーブランド、FOCAL社が開発したものだ。インテリアは最上級仕様の「オペラ」をはじめ、シートにブラックレザーを、ドアトリムにはナッパレザーなどを用いた「リヴォリ」、ファブリック仕様の「バスティーユ」という3つの仕様を用意し、フレンチラグジュアリーを標榜するDSの世界観を演出することに徹底的にこだわっている。
パワートレインは1.6リッターガソリンターボ(225PS/300Nm)と2リッターディーゼルターボ(177PS/400Nm)の2種類のエンジンに、いずれもアイシンAW製の8速ATを組み合わせる。駆動方式は前輪駆動(FF)のみだ。パワフルさならガソリン仕様だが、個人的には静粛性が高くトルクフルなディーゼルエンジンの方がDSの性格にはマッチしているように感じた。