海外出張組は要必読! JAL機ボーイング787とスバルの意外な関係とは!?

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JAL機ボーイング787とスバルの意外な関係
ボーイングは1916年の設立だが、スバルの前身となる飛行機研究所は1917年に設立と、時代に翻弄されながらも現在は協同関係にある2社。100年の節目を迎えた今年、スバルは社名を富士重工業株式会社から株式会社SUBARUへと変更した。


スバルといえば、水平対向エンジンやAWDシステムにこだわるクルマとして知られる一方、昨今では”ぶつからないクルマ”こと「アイサイト(安全運転支援技術)」でもすっかりお馴染み。

そんなスバルが今年10月、JAL(日本航空)全面協力のもと「SUBARUテックツアー ボーイング787″中央翼”体験フライト」を開催。国際航路に用いられる最新主力旅客機ボーイング787-8型機の特別チャーター便を用意し、スバルのユーザーコミュニティから選ばれた参加者や報道陣らが搭乗。成田〜旭川空港間の貴重なフライト体感に参加してきた。

今回、搭乗するチャーター便は成田空港発、旭川空港行きのJAL4901便。旭川へは成田空港からの定期便がなく、JALとしては今回が初就航。国際線に使用されるボーイング787-8型機が旭川空港に着陸すること自体初めてとのこと。そのため、あまり馴染みのない成田空港の特別ターミナルからの搭乗手続きとなった。もちろん、チャーター便とはいえ、セキュリティチェックは普段と変わらない。シートカバーや記念品などに「SUBARU」と「JAL」のダブルネームがあしらわれている特別機ボーイング787号機の機内に乗り込み、朝8時55分にテイクオフとなった。

JAL機ボーイング787とスバルの意外な関係
通称「ドリームライナー」と親しまれる双発中型ジェット旅客機ボーイング787-8型機。全長56.7m×全幅60.1m×全高16.9m、航続距離は1万4800km。JAL国際線での座席数は161。左右の翼と胴体を結合する中央翼と呼ばれる部分をスバルが製作している。皆さんも搭乗したこともあるのでは?


JAL機ボーイング787とスバルの意外な関係
座ってすぐに気づく、開放的な窓の大きさ。視界がワイドから終始車窓の風景に釘付けに。従来の767型機に比べると約1.3倍の大きさに。サンシェードはなく、5段階に調整できる電子シェードが備わる。ちなみに飛行中の主翼はだいたい3mほどたわんでいる。それを支える”中央翼”には飛行中でお500tもの負荷がかかっている。


「なぜスバルが旅客機を?」と思う方もいるかもしれないが、戦前は航空機メーカー大手の中島飛行機をルーツにもつスバル。近年では航空宇宙事業として民間向け、防衛省向けにヘリコプターや陸上自衛隊の固定翼機、無人機の開発・製造を行っている。そしてスバルでは今回のフライトに用いられるボーイング787-8(787-9/10)型機の中央翼を担当。これまでに計650機以上を製造・納入しているのだ。

JAL機ボーイング787とスバルの意外な関係
主翼は三菱重工、胴体一部は川崎重工が製造するなど、日本をはじめ世界各国のメーカーによる国際協業によって製造される787-8型機。機体構造の50%にCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を採用することで、機材の軽量化&高剛性化を実現し、低燃費かつ航続距離を大幅に伸ばす。スバルが製造する”中央翼”は外観からは見えないが、ちょうど写真のこの部分。

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