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ドッグショーの様子(イメージイラスト)

開口一番「いや〜、今日はメチャ暑いっス」と、額に汗を滲ませ現れたハシモトくんのこの日の格好は、コーデュロイのスリーピースにギンガムチェックのBDシャツにニットタイという、バカの一つ覚えでジェームズ・コバーンを気取る’60年代アイビー。

「いえ、ボクのドッグショーのイメージはカントリーサイトなので」と言い訳してたけど、何もスリーピースで来なくても(笑)。

一方オレは、オフ白のコットンカーディガンに白のラウンドカラーシャツ、それにピンクのタイ。さらに足元はホワイトバックスのギリーシューズで決めて”加齢なるギャツビー”といったところ。もちろん手にはシートステッキね。いや〜、大井町で乗り継いでここに来るまでの道のりはちと恥ずかしかったわ〜(汗)。

がしかし、一歩会場内に入ればそこはワンワンワールド!誰もワレワレのコスプレなど眼中にない。堂々とシートステッキを手に歩けます。ただし、会場は屋内なのでステッキの支柱を地ベタに突き刺すことはできませんが……。

各リング内には審査員がいて、ハンドラーとともに出場犬がラウンド(リング内をぐるりと回る)するたびに大きな拍手に包まれ、出場犬の緊張感がこちらにも伝わってくる。この歩様審査は、出場犬のスタンダードはもちろんのこと、犬をコントロールするハンドラーの技術、身のこなしも重要になるので格好は大切だ。

なるほど、ジャケット、ネクタイは着用ながら、犬と歩き回るのでスポーティさも必要。となるとホワイトバックスの出番でねぇーのかい? シートステッキに腰掛けるオレの足元が疼いた。

ドッグショー紳士像(イメージイラスト)


[MEN’S EX 2018年6月号の記事を再構成]

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