トヨタと共同開発した、家族での移動を見据えた空間と走りの次世代電動SUV
スバルは2026年4月、米ニューヨークで開催されたニューヨーク国際オートショーにおいて、新型BEV「ゲッタウェイ」(米国仕様)を世界初公開した。グローバルBEVラインアップの第4弾として位置づけられるモデルであり、3列シートを備えるミッドサイズSUVとして新たな領域を担う。
車名の「GETAWAY」は、日常から離れた時間を過ごす“小旅行”を意味し、家族や友人とともに移動そのものを楽しむ価値を提案する。BEVでありながら積載性と居住性を重視したパッケージングは、従来の電動SUVとは異なる方向性を示すものといえる。
ボディは同社BEVラインアップ最大級とされ、3列シートによる多人数乗車とゆとりある室内空間を確保。フラットフロアを活かした多彩なシートアレンジに加え、大型ルーフレールを採用することで積載性能も高めた。インテリアは横基調のデザインとし、開放感と居心地の良さを両立。14インチのセンターインフォメーションディスプレイを備え、スマートフォンのワイヤレス接続にも対応する。
パワートレインは前後に高出力モーターを配置する電動AWDとし、システム最高出力は約420馬力を発揮。モーター特有の応答性を活かしたリニアな加速とともに、スバルが培ってきたサスペンション制御や電動パワーステアリング、AWD制御を組み合わせることで、操縦安定性とドライバビリティを高めている。
バッテリーは77kWhと95.8kWhの2種類を設定し、上位仕様では約300マイル(約483km)以上の航続距離を確保。さらに、バッテリープレコンディショニング機能を採用し、急速充電時の効率を向上させた。150kW級の急速充電では、10%から80%までを約30分で充電可能とされる。また、北米仕様では充電ポートにNACS規格を採用し、現地インフラへの適合性を高めた。
開発はトヨタとの共同によるもので、両社の技術と知見を融合。電動化における協業体制をさらに進化させた形となる。市場導入は2026年後半以降、まず北米での展開が予定されている。
電動化が進む中で、BEVはコンパクトからミッドサイズへ、そして多人数乗車を前提とした領域へと拡大している。ゲッタウェイはその流れを象徴するモデルであり、実用性と走行性能を両立する新たな電動SUV像を提示した一台といえるだろう。





