軽商用車の未来を現実にする、トヨタ ピクシス バン電動化の必然

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使い勝手を守り、257kmの航続距離と給電機能が拓く次世代ラストワンマイル

日本の物流を最前線で支えてきた実務の道具である軽商用車の役割に、いま確かな変化が訪れている。トヨタが「ピクシス バン」に追加したBEVモデルは、使い勝手という本質を保ったまま、カーボンニュートラル時代の現実解を提案する一台だ。

ラストワンマイル輸送を担う軽商用車は、国内商用車保有台数の約6割を占める重要な存在である。その領域に投入された本モデルは、スズキとダイハツが培った小型車づくりの知見、そしてトヨタの電動化技術を融合した。BEVシステム「e-SMART ELECTRIC」を採用し、後輪に配置されたeアクスルは、47kW/126Nmの力強い出力を発進直後から発揮し、積載時や坂道でも滑らかで静かな加速を実現する。電動化は単なる環境対応ではなく、運転者の疲労を軽減する機能としても結実している。

床下に収められた36.6kWhの薄型バッテリーは低重心化と車体剛性向上を両立し、安定した走行性能と乗り心地を確保。一充電あたりの航続距離は257kmに達し、急速充電では約50分で80%まで回復する。日々の配送業務を無理なく支える実用域に到達している点は見逃せない。

さらに、最大1500Wの外部給電やV2H機能を標準装備し、電動工具の使用から災害時の電力供給まで幅広く対応。荷室空間や最大積載量350kgといった商用車としての基本性能も維持され、オートエアコンやUSB電源、シートヒーターなど日常の快適性にも配慮が行き届く。電動化によって利便性そのものが拡張されたと言えるだろう。

メーカー希望小売価格は314万6000円。夜間充電を前提とした家庭用充電器や電力使用量を制御するデマンドコントローラー、外出先で利用できる充電サービス「TEEMO」など、運用面まで含めた提案も用意される。BEVを単なる車両ではなく、社会システムの一部として捉える姿勢が透けて見える。

日本の物流を牽引すべく、華やかな革新ではないが確かな合理性に裏打ちされた一台。ピクシス バンの電動化は、働くクルマにとっての極めて実直な進化なのである。

トヨタ自動車

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