本格時計(ラグジュアリーウォッチ)とともに考える
社会貢献の新たなかたち
世界中の企業で“作る責任”が問われるなか、ラグジュアリーウォッチメゾンも本格時計と社会・環境問題とのかかわりについて真剣に考えています。文化の継承や途上国の産業支援、海洋保全などのさまざまな取り組みや、それによって生まれた時計をご紹介しよう。
Patek Philippe(パテック フィリップ)
最高峰の技を結集させて、難病の研究支援に臨む
3500人に一人の子どもが発症する難病、デュシェンヌ型筋ジストロフィー。その研究支援を目的として2005年に立ち上げられたのが、「オンリーウォッチ」というチャリティオークションだ。

2年に1回、名だたる高級時計ブランドが参加するなか、その白眉として毎回注目されているのが「パテック フィリップ」。2024年5月には世界で一本だけのスペシャルピースを提供し、1570万スイスフラン(約27億円)で落札された。

驚くべきは、そこに凝らされた技巧の数々。難病の研究を全力で支援するため、パテック フィリップが誇る最高峰のクラフツマンシップを結集する。そんな気概が込められた一本なのだ。今後出展されるオンリーウォッチも楽しみだ。
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[MEN’S EX Spring 2025の記事を再構成]