米・伊の2大ブランドに学ぶ、今流タキシードの愉しみ方

ドレスコードがないパーティなどでは、既存の価値観に捉われる必要はなくなっている。カジュアルに着崩す、あるいは、色や素材で遊んだファンシーさを愉しむ。タキシードの自由な装い方をモノにしよう。

イタリアの色気と色彩美をブルネロ クチネリに委ねる

“1.5ブレスト”の曲線美を引き立てるネイビーブルーのコーデュロイ

羽織ると軽くて柔らかく、それでいてエレガントな曲線美を描く。タキシードがあくまでブラック&ホワイトを原則とするのに対して、色彩や素材、デザインに多様性をもたせたファンシーなタキシードの新作を提案したブルネロ・クチネリ氏。彼にとってタキシードとは、「ただの服装ではなく、洗練されたスタイルの象徴であり、個々の個性と誇りを表現する重要な手段です」。その言葉が示す通り、高品質なコーデュロイにマスキュリンなシルエットとチョークストライプの融合に、男の色気が薫り立つ。素材に、ほんの少しストレッチ要素を加えた快適性も見逃せない。色彩美、そしてワン アンド ハーフブレストのバランス感、職人的な技術の結晶により、すたれることのないタキシードのスタイルを一新した。

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［MEN’S EX　Winter 2025の記事を再構成］
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