ファッションとしてはもちろん、確かな品質も備えた本格眼鏡。鯖江の老舗から世界の有名メゾンまで圧巻の1000本以上の最新フレームを1冊に網羅した『本格眼鏡大全 2024』が発売中。その中身を一部ピックアップしてご紹介する。

Arumamika（アルマミカ）

今村夫妻が生み出す未知なるアイウェア

今村信一氏と美佳氏のデザイナー夫婦が、2005年に創業したブランドがアルマミカだ。ブランド名は今村美佳（IMAMURAMIKA）のアナグラムからきている。コンセプトは、“シンプルをベースにファッション性と趣を感じさせる眼鏡”。デザインや色の繊細なニュアンスを大切にしつつ、ユニークなアイデアを加えて斬新なフレームを生み出す。

たとえば、「ポリフォニー」は2つのメタルリムを組み合わせており、片方のリムが後ろにせり出すことで、風防のような立体的なデザインに。正面と横から見たときでガラリと表情が変わるのが面白い。また、「LESS, BUT BETTER（より少なく、しかしより良く）」がコンセプトの「ベーシックス」シリーズも秀逸だ。ムダな要素を削ぎ落としたミニマルなメタルフレームに、レンズシェイプやカラーリングでちょっとしたスパイスを加えており、程良く個性的で掛けやすい。

「自分たちが面白いと感じないデザインは絶対にやらない。常に新しいものを、何かを変えたいと思ってモノづくりをしている」と今村夫妻は語る。確固たる意志からクリエイティブなフレームが生まれるのだ。アルマミカは眼鏡バイヤーを唸らせる通好みのブランドであり、一歩先行く未知のデザインを提案する。

センスが際立つアイウェア

今村信一氏と美佳氏の夫婦が手掛けるアルマミカ。眼鏡業界に約30年関わる信一氏の手腕と、抽象画家としての顔ももつ美佳氏の感性が斬新なデザインを生む。現在は京都を拠点に活動。