ファッションとしてはもちろん、確かな品質も備えた本格眼鏡。鯖江の老舗から世界の有名メゾンまで圧巻の1000本以上の最新フレームを1冊に網羅した『本格眼鏡大全 2024』が発売中。その中身を一部ピックアップしてご紹介する。

lazare studio（ラザール・ステュディオ）

日・仏の職人技を結集し完成する“ネオレトロ”

ラザール・ステュディオはフランスのリヨンで誕生した新進気鋭のアイウェアブランドだ。創業者でデザイナーのアレキサンドル・カトンは、1999年にオプティシャンとして活動をスタートし、2003年からアイウェアデザインに関わる。その後、眼鏡の製造・歴史の講師、複数ブランドのデザインコンサルタントを務め、2020年に自らのブランドを創設。同年にパリの展示会でデビューを果たした。

デザインの特徴は、クラシックをベースにしつつも随所にモダンで洗練されたディテールを施した“ネオレトロ”。ヴィンテージアイウェアをリソースにしたタイムレスなスタイルながら、細部にまで独自素材を使い、最新構造やコーティング技術を駆使して高品質に仕上げる。負担がかかるヒンジには特に力を入れ、デザインから素材選び、パーツ・構造の開発、表面処理まで自社チームで突き詰める。そのこだわりは、まさに「スタジオ」と呼ぶにふさわしいといえる。

そして自社で開発・デザインしたパーツは、最高品質を誇る日本のメーカーで製造。完成後にフランスへ送られ、最終の組み立てや表面処理はジュラ山脈の工房にて行われる。フランスと日本のクラフツマンシップが融合することで生まれるアイウェアなのだ。

デザイナー
アレキサンドル・カトン

オプティシャン、眼鏡の講師、デザインコンサルタントなどのキャリアを積んだ後、2020年にラザール・ステュディオを立ち上げる。2022年秋に満を持して日本初上陸を果たした。