ファッションとしてはもちろん、確かな品質も備えた本格眼鏡。鯖江の老舗から世界の有名メゾンまで圧巻の1000本以上の最新フレームを1冊に網羅した『本格眼鏡大全 2024』が発売中。その中身を一部ピックアップしてご紹介する。
まずは専門用語をマスターしよう!
本格眼鏡の基礎知識
眼鏡選びの際、パーツの名称やフレームの種類を知っておけば、よりスムーズに店員さんともコミュニケーションがとれる。プロにも役立つ本格眼鏡の基礎知識をご紹介!
パーツの名称
眼鏡の基本構造はレンズとフレームのみとシンプル。一方、パーツは細分化されているので、その名称と役割を覚えておこう。
1.玉型
レンズシェイプとも呼ぶ。この形状やサイズにより、掛けた際の雰囲気が大きく変わる。ラウンド、ボストン、ウェリントンなど多くの種類がある。写真はトキワメイド。
2.リム
レンズの周りを囲む枠のこと。リムの内側にリム線という溝が彫られ、そこにレンズをはめてしっかり固定する。リムが太いほど掛けた時の存在感が強く、細いほど繊細な雰囲気を与える。
3.テンプル
耳にかかるツルの部分の名称で、側頭部をホールドして眼鏡を支える。この素材や形状、重さ、弾力性の違いが掛け心地を大きく左右し、デザインや色の違いで雰囲気も大きく変わる。
4.モダン
テンプル先端の耳当ての名称で、テンプルエンドとも呼ぶ。眼鏡がズレ落ちるのを防ぐ役割も担い、メタルフレームの場合はアセテートやシリコンを装着してソフトな感触にすることも。
5.蝶番(ちょうばん)、ヨロイ
テンプルを折り畳むためのパーツが蝶番(ちょうばん)。ヒンジとも呼ぶ。可動部なので耐久性を要する。また、これを覆うパーツがヨロイ(別名・智)で、ここに飾り鋲が備わることも。
6.ノーズパッド
眼鏡がズレないように鼻を両脇から固定するためのパーツ。これが合わないと鼻に跡が残って痛くなったり、眼鏡が傾いたりする。眼鏡の重量の約7割はこの部分で支えるといわれる。
7.クリングス
リムとノーズパッドをつなぐ金具。湾曲した形状が多く、これを曲げることでノーズパッドの位置を細かく調整する。本来メタルフレームの定番だが、最近はプラフレームでも採用される。
8.ブリッジ
左右のリムをつなぐためのパーツ。顔の中心に位置するため、素材や形状、サイズなどにより、印象が変わる。定番クラシックの鍵穴状「キーホールブリッジ」や「Xブリッジ」などがある。