2022年に刊行された『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』の第2弾として、「複雑時計編」が発売となった。本書ではここ数年ブームが続いている複雑時計に絞って、その魅力的な機能や難解に動く「しくみ」を、とにかくわかりやすく解説。奥が深いさまざまな複雑機構のしくみをご紹介しよう。
時計の発展に貢献したキーパーソン
時計を作った重要人物
時を計る道具としての時計 ―― それは、人類の叡智が生み出した結晶でもある。日時計から始まり、振り子時計、懐中時計、腕時計、原子時計へと発展してきた時計の歴史の裏には、多くの偉人たちの存在があった。時計史に確かな足跡を残す偉人のプロフィールを紹介する。
アンティード・ジャンヴィエ【JANVIER, Antide】
(1751〜1835)
レゾナンス機構を搭載したクロノメータークロックを製作
スイス・ジュラ山地の小さな村に生まれる。幼少時から天文学や数学に興味を抱き、わずか15歳で「動く天球儀」を製作するなど天才ぶりを発揮。1773年にはプラネタリウムの複製をルイ15世に献上し、後にルイ17世の御用達時計師となる。現代のF.P.ジュルヌにも影響を与えたレゾナンス機構のクロノメータークロックをはじめ、イクエーションクロックや潮の満ち引きを示すタイドクロックなど、数々の時計機構を開発。生涯、高精度のクロックの製作に情熱を燃やしつづけた。
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『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ【複雑時計編】』
定価:2,420円(税込)
発⾏・発売:株式会社世界⽂化社
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