2022年に刊行された『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』の第2弾として、「複雑時計編」が発売となった。本書ではここ数年ブームが続いている複雑時計に絞って、その魅力的な機能や難解に動く「しくみ」を、とにかくわかりやすく解説。奥が深いさまざまな複雑機構のしくみをご紹介しよう。
複雑時計を作る天才時計師たち
いつの時代も、画期的な時計、そして画期的なメカニズムは「天才」と呼ばれる時計師の頭の中から始まる。現代の天才時計師は、これまでの偉人たちの仕事に最大の敬意を払いつつも、自分だけのオリジナリティを加えたかつて見たことのない超絶機構で時計ファンを楽しませる。
フランソワ-ポール・ジュルヌ
Francois-Paul Journe
超絶機構のレゾナンスで比類なき独創性を発揮
顧客の注文によって、個々の時計を自らの工房でデザインし、すべての部品からたったひとりで作り上げることのできる、数少ない職人のひとり。1985年、フランソワはパリのヴェルヌイユ通りで、時計コレクターのために複雑時計の製作を始めた。1999年にはジュネーブに会社を設立して本格的なオリジナルコレクションの製造を開始。1つの香箱で2つの輪列を動かし、共振システムを応用したレゾナンスは、ジュルヌの才能を世に広く知らしめた超絶機構だ。
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『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ【複雑時計編】』
定価:2,420円(税込)
発⾏・発売:株式会社世界⽂化社
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