>> この記事の先頭に戻る

オーバーホールの工程<STEP01~STEP08>

<p style=【STEP01】カルテ入力
すべての修理履歴を保管
オーバーホールの前に、対象となる時計ごとに個別のカルテを作成。過去にオーバーホールや修理をしている場合は、その履歴を参照しつつメニューを組み立てる。

">

【STEP01】カルテ入力
すべての修理履歴を保管
オーバーホールの前に、対象となる時計ごとに個別のカルテを作成。過去にオーバーホールや修理をしている場合は、その履歴を参照しつつメニューを組み立てる。

<p style=【STEP02】コンディションチェック
オーバーホール前に診断

外装の状態や動作状況、写真にある加圧機による防水チェックなどを実施。この際、オーバーホールだけでは済まない故障が発覚すると見積もりとともに依頼者へ連絡。

">

【STEP02】コンディションチェック
オーバーホール前に診断

外装の状態や動作状況、写真にある加圧機による防水チェックなどを実施。この際、オーバーホールだけでは済まない故障が発覚すると見積もりとともに依頼者へ連絡。

<p style=【STEP03】分解
機械と外装をバラバラに

ケースからムーブメントを取り出し、分解の準備をする。針を外すときはダイヤル等にキズが付かぬようビニールを被せつつ慎重に。神経を使う繊細な作業のひとつだ。

">

【STEP03】分解
機械と外装をバラバラに

ケースからムーブメントを取り出し、分解の準備をする。針を外すときはダイヤル等にキズが付かぬようビニールを被せつつ慎重に。神経を使う繊細な作業のひとつだ。

<p style=【STEP04】クリーニング
専用マシンで徹底洗浄

各パーツを入れた洗浄カゴごと専用の超音波洗浄器にて自動洗浄。特殊な洗浄液と超音波によるダブル洗浄により、劣化油分やこびりついた金属粉などの汚れを一掃。

">

【STEP04】クリーニング
専用マシンで徹底洗浄

各パーツを入れた洗浄カゴごと専用の超音波洗浄器にて自動洗浄。特殊な洗浄液と超音波によるダブル洗浄により、劣化油分やこびりついた金属粉などの汚れを一掃。

<p style=【STEP05】注油
適正な量のオイルを注す

パーツの組み立てに入る前に穴石などにオイルを施す。その際用いるのは専用のインジェクター。1プッシュで適切な量のオイルが噴出するよう、調整がなされている。

">

【STEP05】注油
適正な量のオイルを注す

パーツの組み立てに入る前に穴石などにオイルを施す。その際用いるのは専用のインジェクター。1プッシュで適切な量のオイルが噴出するよう、調整がなされている。

<p style=【STEP06】振れ取り
わずかな歪みも逃さない

時計精度を左右するテンプとひげゼンマイをここで調整。専用工具で挟み込み、ピンセットでテンプのバランスを手直しし、ひげゼンマイの1/100mmの歪みも修正。

">

【STEP06】振れ取り
わずかな歪みも逃さない

時計精度を左右するテンプとひげゼンマイをここで調整。専用工具で挟み込み、ピンセットでテンプのバランスを手直しし、ひげゼンマイの1/100mmの歪みも修正。

<p style=【STEP07】組み立て
元どおりに慎重に組み直す

洗浄を終え適切な注油を施した各パーツを、元通りに組んでいく。その作業の最後には、振れ取りしたテンプが組み込まれる。ここの作業もかなりの慎重さが必要。

">

【STEP07】組み立て
元どおりに慎重に組み直す

洗浄を終え適切な注油を施した各パーツを、元通りに組んでいく。その作業の最後には、振れ取りしたテンプが組み込まれる。ここの作業もかなりの慎重さが必要。

<p style=【STEP08】歩度調整&針付け
検査・調整を繰り返す

洗浄を終え適切な注油を施した各パーツを、元通りに組んでいく。その作業の最後には、振れ取りしたテンプがムーブメントをケースに収める前にムーブ単体において6姿勢での歩度チェックを行う。グランドセイコーの規定であるムーブ単位での平均日差-3~+5秒に収まるまで調整する。

">

【STEP08】歩度調整&針付け
検査・調整を繰り返す

洗浄を終え適切な注油を施した各パーツを、元通りに組んでいく。その作業の最後には、振れ取りしたテンプがムーブメントをケースに収める前にムーブ単体において6姿勢での歩度チェックを行う。グランドセイコーの規定であるムーブ単位での平均日差-3~+5秒に収まるまで調整する。


オーバーホールで故障を防ぐ

機械式時計は歯車の軸やテン真のホゾが、人工ルビー製の穴石と接して絶え間なく動いている。摩擦を軽減するよう工夫されているが、場合によっては摩耗して金属粉が生じ、オイルに混じる。こうなると、オイルは潤滑油としての役目を果たさなくなる。また風防と裏蓋、リューズのガスケットやパッキンが劣化すると、内部に水やホコリが侵入し、時にパーツを錆びさせる。避けられない経年劣化に対処するために、定期的なオーバーホールは欠かせない。

オーバーホールする頻度は、3~4年に1度が目安。人が健康診断で病気を防いだり、早期発見して健康を維持するのと同じ。腕時計も定期的にオーバーホールをすることで、大きな故障を未然に防ぐことができ、ムーブメントの健康が守られる。


オーバーホールの工程<STEP09~STEP15>

<p style=【STEP09】ケース研磨
美しい鏡面を取り戻す

グランドセイコーのコンプリートサービスならではといえる外装のライトポリッシュ工程。回転するバフにケースを当てて全体の艶を回復させる。浅いキズなどはこの作業で取り除く。

">

【STEP09】ケース研磨
美しい鏡面を取り戻す

グランドセイコーのコンプリートサービスならではといえる外装のライトポリッシュ工程。回転するバフにケースを当てて全体の艶を回復させる。浅いキズなどはこの作業で取り除く。

<p style=【STEP10】ブレスレット研磨
ブレスレットも仕上げ直す

ベルトがメタル(ブレスレット)の場合、ブレスレット部分も仕上げ加工をし直す。ブレスレットの多くは筋目と鏡面が混在するため、マスキングテープで保護しつつ、加工を行う。

">

【STEP10】ブレスレット研磨
ブレスレットも仕上げ直す

ベルトがメタル(ブレスレット)の場合、ブレスレット部分も仕上げ加工をし直す。ブレスレットの多くは筋目と鏡面が混在するため、マスキングテープで保護しつつ、加工を行う。

<p style=【STEP11】パッキン交換
元の防水性能を取り戻す

ケーシングする際には、裏蓋やリューズ等に仕込むすべてのガスケットやOリングを新品に交換。この作業で規定の防水性が確保され、湿気やホコリもシャットアウトされるのだ。

">

【STEP11】パッキン交換
元の防水性能を取り戻す

ケーシングする際には、裏蓋やリューズ等に仕込むすべてのガスケットやOリングを新品に交換。この作業で規定の防水性が確保され、湿気やホコリもシャットアウトされるのだ。

<p style=【STEP12】グリス塗布
リューズの摩耗を防ぐ

頻繁に強い力が掛かるリューズには、粘性の高い専用シリコン系グリースが塗布される。穴石への注油と同様に、抽出量を調整した専用のインジェクターを使って塗布。

">

【STEP12】グリス塗布
リューズの摩耗を防ぐ

頻繁に強い力が掛かるリューズには、粘性の高い専用シリコン系グリースが塗布される。穴石への注油と同様に、抽出量を調整した専用のインジェクターを使って塗布。

<p style=【STEP13】精度チェック
精度の最終検査・調整

裏蓋を仮締めして、最終的な精度チェックを行う。実際の装着時に近づけるため、6姿勢にて日差-1~+10秒の精度が保てるか、専用機械にて検査していく。

">

【STEP13】精度チェック
精度の最終検査・調整

裏蓋を仮締めして、最終的な精度チェックを行う。実際の装着時に近づけるため、6姿勢にて日差-1~+10秒の精度が保てるか、専用機械にて検査していく。

<p style=【STEP14】防水テスト
3つの検査で万全を期す

時計を実際に水中に入れて防水性を検査。その後、時計を発熱板の上に平置きして60℃まで加熱。水を垂らしてガラス内部が曇った場合、防水不良と判断される。

">

【STEP14】防水テスト
3つの検査で万全を期す

時計を実際に水中に入れて防水性を検査。その後、時計を発熱板の上に平置きして60℃まで加熱。水を垂らしてガラス内部が曇った場合、防水不良と判断される。

<p style=【STEP15】仕上がりチェック&報告書作成
詳細な報告書と一緒に返却

時計をオーナーに返却する際に同封される報告書を作成。外装、バンド、ムーブメントの3つに対し、細かなチェック項目が存在し、修理や処置内容を細かく記載。

">

【STEP15】仕上がりチェック&報告書作成
詳細な報告書と一緒に返却

時計をオーナーに返却する際に同封される報告書を作成。外装、バンド、ムーブメントの3つに対し、細かなチェック項目が存在し、修理や処置内容を細かく記載。


外装の深い傷は埋めて直す

グランドセイコーのオーバーホールの工程にあるケースとバンドの研磨は、他のブランドでも、大半は別料金となるが、可能だ。日常的に付く小傷なら、これで取れる。しかし深い傷はフォルムが変わってしまうため、研磨では取り除けない。

深い傷が付いた外装は、元には戻せない。しかしすべてが、ではない。外装が18金かプラチナ製であれば、同じ素材の地金を溶かして傷を埋め、再研磨して修復することができる。

さらにグランドセイコーサービススタジオはステンレススティールやチタンの深い傷も、線材をレーザー溶接機で溶かし入れ、修復するサービスを2021年からスタートさせている。スイスの時計業界も、このサービスに関心を寄せている。導入するブランドが増えるかもしれない。

 

もっと知りたい方はこちら!

腕時計のしくみ 表紙画像

『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』
特別定価 :1,980円(税込み)
発⾏・発売:株式会社世界⽂化社
購入は こちら

※表示価格は本書発売時(2022年12月18日現在)の税込み価格です
<p style=【STEP01】カルテ入力
すべての修理履歴を保管
オーバーホールの前に、対象となる時計ごとに個別のカルテを作成。過去にオーバーホールや修理をしている場合は、その履歴を参照しつつメニューを組み立てる。

">

【STEP01】カルテ入力
すべての修理履歴を保管
オーバーホールの前に、対象となる時計ごとに個別のカルテを作成。過去にオーバーホールや修理をしている場合は、その履歴を参照しつつメニューを組み立てる。

<p style=【STEP02】コンディションチェック
オーバーホール前に診断

外装の状態や動作状況、写真にある加圧機による防水チェックなどを実施。この際、オーバーホールだけでは済まない故障が発覚すると見積もりとともに依頼者へ連絡。

">

【STEP02】コンディションチェック
オーバーホール前に診断

外装の状態や動作状況、写真にある加圧機による防水チェックなどを実施。この際、オーバーホールだけでは済まない故障が発覚すると見積もりとともに依頼者へ連絡。

<p style=【STEP03】分解
機械と外装をバラバラに

ケースからムーブメントを取り出し、分解の準備をする。針を外すときはダイヤル等にキズが付かぬようビニールを被せつつ慎重に。神経を使う繊細な作業のひとつだ。

">

【STEP03】分解
機械と外装をバラバラに

ケースからムーブメントを取り出し、分解の準備をする。針を外すときはダイヤル等にキズが付かぬようビニールを被せつつ慎重に。神経を使う繊細な作業のひとつだ。

<p style=【STEP04】クリーニング
専用マシンで徹底洗浄

各パーツを入れた洗浄カゴごと専用の超音波洗浄器にて自動洗浄。特殊な洗浄液と超音波によるダブル洗浄により、劣化油分やこびりついた金属粉などの汚れを一掃。

">

【STEP04】クリーニング
専用マシンで徹底洗浄

各パーツを入れた洗浄カゴごと専用の超音波洗浄器にて自動洗浄。特殊な洗浄液と超音波によるダブル洗浄により、劣化油分やこびりついた金属粉などの汚れを一掃。

<p style=【STEP05】注油
適正な量のオイルを注す

パーツの組み立てに入る前に穴石などにオイルを施す。その際用いるのは専用のインジェクター。1プッシュで適切な量のオイルが噴出するよう、調整がなされている。

">

【STEP05】注油
適正な量のオイルを注す

パーツの組み立てに入る前に穴石などにオイルを施す。その際用いるのは専用のインジェクター。1プッシュで適切な量のオイルが噴出するよう、調整がなされている。

<p style=【STEP06】振れ取り
わずかな歪みも逃さない

時計精度を左右するテンプとひげゼンマイをここで調整。専用工具で挟み込み、ピンセットでテンプのバランスを手直しし、ひげゼンマイの1/100mmの歪みも修正。

">

【STEP06】振れ取り
わずかな歪みも逃さない

時計精度を左右するテンプとひげゼンマイをここで調整。専用工具で挟み込み、ピンセットでテンプのバランスを手直しし、ひげゼンマイの1/100mmの歪みも修正。

<p style=【STEP07】組み立て
元どおりに慎重に組み直す

洗浄を終え適切な注油を施した各パーツを、元通りに組んでいく。その作業の最後には、振れ取りしたテンプが組み込まれる。ここの作業もかなりの慎重さが必要。

">

【STEP07】組み立て
元どおりに慎重に組み直す

洗浄を終え適切な注油を施した各パーツを、元通りに組んでいく。その作業の最後には、振れ取りしたテンプが組み込まれる。ここの作業もかなりの慎重さが必要。

<p style=【STEP08】歩度調整&針付け
検査・調整を繰り返す

洗浄を終え適切な注油を施した各パーツを、元通りに組んでいく。その作業の最後には、振れ取りしたテンプがムーブメントをケースに収める前にムーブ単体において6姿勢での歩度チェックを行う。グランドセイコーの規定であるムーブ単位での平均日差-3~+5秒に収まるまで調整する。

">

【STEP08】歩度調整&針付け
検査・調整を繰り返す

洗浄を終え適切な注油を施した各パーツを、元通りに組んでいく。その作業の最後には、振れ取りしたテンプがムーブメントをケースに収める前にムーブ単体において6姿勢での歩度チェックを行う。グランドセイコーの規定であるムーブ単位での平均日差-3~+5秒に収まるまで調整する。

<p style=【STEP09】ケース研磨
美しい鏡面を取り戻す

グランドセイコーのコンプリートサービスならではといえる外装のライトポリッシュ工程。回転するバフにケースを当てて全体の艶を回復させる。浅いキズなどはこの作業で取り除く。

">

【STEP09】ケース研磨
美しい鏡面を取り戻す

グランドセイコーのコンプリートサービスならではといえる外装のライトポリッシュ工程。回転するバフにケースを当てて全体の艶を回復させる。浅いキズなどはこの作業で取り除く。

<p style=【STEP10】ブレスレット研磨
ブレスレットも仕上げ直す

ベルトがメタル(ブレスレット)の場合、ブレスレット部分も仕上げ加工をし直す。ブレスレットの多くは筋目と鏡面が混在するため、マスキングテープで保護しつつ、加工を行う。

">

【STEP10】ブレスレット研磨
ブレスレットも仕上げ直す

ベルトがメタル(ブレスレット)の場合、ブレスレット部分も仕上げ加工をし直す。ブレスレットの多くは筋目と鏡面が混在するため、マスキングテープで保護しつつ、加工を行う。

<p style=【STEP11】パッキン交換
元の防水性能を取り戻す

ケーシングする際には、裏蓋やリューズ等に仕込むすべてのガスケットやOリングを新品に交換。この作業で規定の防水性が確保され、湿気やホコリもシャットアウトされるのだ。

">

【STEP11】パッキン交換
元の防水性能を取り戻す

ケーシングする際には、裏蓋やリューズ等に仕込むすべてのガスケットやOリングを新品に交換。この作業で規定の防水性が確保され、湿気やホコリもシャットアウトされるのだ。

<p style=【STEP12】グリス塗布
リューズの摩耗を防ぐ

頻繁に強い力が掛かるリューズには、粘性の高い専用シリコン系グリースが塗布される。穴石への注油と同様に、抽出量を調整した専用のインジェクターを使って塗布。

">

【STEP12】グリス塗布
リューズの摩耗を防ぐ

頻繁に強い力が掛かるリューズには、粘性の高い専用シリコン系グリースが塗布される。穴石への注油と同様に、抽出量を調整した専用のインジェクターを使って塗布。

<p style=【STEP13】精度チェック
精度の最終検査・調整

裏蓋を仮締めして、最終的な精度チェックを行う。実際の装着時に近づけるため、6姿勢にて日差-1~+10秒の精度が保てるか、専用機械にて検査していく。

">

【STEP13】精度チェック
精度の最終検査・調整

裏蓋を仮締めして、最終的な精度チェックを行う。実際の装着時に近づけるため、6姿勢にて日差-1~+10秒の精度が保てるか、専用機械にて検査していく。

<p style=【STEP14】防水テスト
3つの検査で万全を期す

時計を実際に水中に入れて防水性を検査。その後、時計を発熱板の上に平置きして60℃まで加熱。水を垂らしてガラス内部が曇った場合、防水不良と判断される。

">

【STEP14】防水テスト
3つの検査で万全を期す

時計を実際に水中に入れて防水性を検査。その後、時計を発熱板の上に平置きして60℃まで加熱。水を垂らしてガラス内部が曇った場合、防水不良と判断される。

<p style=【STEP15】仕上がりチェック&報告書作成
詳細な報告書と一緒に返却

時計をオーナーに返却する際に同封される報告書を作成。外装、バンド、ムーブメントの3つに対し、細かなチェック項目が存在し、修理や処置内容を細かく記載。

">

【STEP15】仕上がりチェック&報告書作成
詳細な報告書と一緒に返却

時計をオーナーに返却する際に同封される報告書を作成。外装、バンド、ムーブメントの3つに対し、細かなチェック項目が存在し、修理や処置内容を細かく記載。

  1. 2
SmartNews
ビジネスの装いルール完全BOOK
  • Facebook
  • X
  • Instagram
  • YouTube
  • Facebook
  • X
  • Instagram
  • YouTube
pagetop