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【ねじ込み式リューズ】

Oリングをつぶし防水性をアップさせる

単にリューズをねじ込み式にすれば、水が侵入しないというわけではない。内部に取り付けたOリングがつぶれてはじめて、気密性が高まるのだ。


複数のOリングが潜む

ねじ込み式リューズのしくみ
ねじ込む際、巻き真を押すわけにはいかないので伸縮するピストンは不可欠。リューズチューブは、ガスケットを介してケースにしっかりねじ込んで固定される。

リューズ内部とケースに取り付けるリューズチューブとにネジを切り、回して噛み合わせて結合するのが、ねじ込み式リューズの基本的なしくみ。上図はその構成パーツで、中でも防水性の鍵となるのが、Oリングだ。その名の通りリング状になったパッキンやガスケットの仲間で、円形の断面をもち、上から圧力がかかるとつぶれて広がり、気密性を高める。リューズチューブ内のOリングは、下図のような状態で収まっている。そしてつぶれて内部に広がることで、気密性を高めるのだ。

リューズのねじ込みを解除した状態
リューズのねじ込みを解除した状態。リューズ内のOリングの周囲には隙間がある。ねじ込むとリューズチューブの上面に押し付けられ、つぶれて広がり隙間を埋める。

リューズと巻き真の間には伸縮するピストンが備わり、ねじ込むためのストロークを得ている。そしてねじ込みを解除すると、バネがリューズを押し上げ、操作が可能になる。

 

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腕時計のしくみ 表紙画像

『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』
特別定価 :1,980円(税込み)
発⾏・発売:株式会社世界⽂化社
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※表示価格は本書発売時(2022年12月18日現在)の税込み価格です
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