【隠された顔】フランク ミュラー伝説の「スプリットセコンドクロノ」の裏顔をご覧あれ

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最も身近な複雑時計であり、デザイン性も高く、メカ好きからファッション好きまでを魅了するクロノグラフ。そんなクロノグラフ180本を紹介するバイヤーズガイド『超本格クロノグラフ大全』から、その中身をピックアップしてご紹介。

4大コンプリケーションのひとつ
「2本針のスプリットセコンド」クロノグラフ

2本のクロノ針によりラップ計測が可能なスプリットセコンドクロノグラフ。特別な構造と技術を要することから、4大複雑時計のひとつに数えられる。

若き日の鬼才が完成させたダブルフェイスのスプリット

独自の合理美学に基づいた孤高の複雑系アールデコ

スタートとともに2本のクロノ秒針が同時に動き出し、ストップで1本の針が経過時間を表示。再スタートすると動き続けるもう一方の針に追いつき、計測を再開するスプリットセコンドクロノグラフ。複数ランナーのタイム計測などに有効なこの機能は、仏語で「追いつく」を意味するラトラパンテとも呼ばれ、特別な複雑機構を擁すため、ごく一部の時計職人、ブランドにしか作りえないクロノグラフの最高峰である。

1980〜’90年代、画期的なコンプリケーションを次々と世に送り出した天才時計師フランク ミュラー。彼はトゥールビヨンや永久カレンダーといった複雑機構を小さな腕時計に詰め込んで発表し、それまでクォーツが優勢だった時計業界の情勢を一変させた。それらに続き、’92年に発表したのが「スプリットセコンド ダブルフェイス クロノグラフ」だ。本作ではスプリットセコンドを取り入れただけでなく、ケース裏にもうひとつの“顔”を設けて、パルスメーター、テレメーター、タキメーターの3大クロノ計測を一括して行うアイデアを実現。この独創的ダブルフェイスは彼の代表作となった。

時を経た2015年、このダブルフェイスが23年ぶりに復活。スプリットセコンドクロノを搭載した両面スタイルはそのままに、シリンダー型ラウンドケースのサイドには新たにコインエッジを刻むなど、オリジナルよりも手の込んだ重厚かつ繊細なアールデコ様式に仕上げた。トノウ カーベックスだけがフランク ミュラーだと思っている人は、いちど彼の真髄である複雑時計を手にしてみては?

2024

VOL.341

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