世界中のゴミやダストを集めて、ミクロの世界まで徹底研究
「紙パック式の掃除機はゴミが溜まると吸引力が落ちる」と不満を覚え、サイクロン掃除機を発案。しかし実際に作ってみると、次々と問題が起こった。しかしそんな問題や不満に妥協することなく、5000回以上も試作品を作った。この「日常の不満が発明を生む」というジェーム氏の精神は、社員に試作品を試させ、その時々に出る批評を詳細に集めて、解消し、改良するという作業に生かされている。
それと同時に、ジェームズ氏の妥協なき探究心が、莫大な投資も厭わず、研究の規模をどんどん膨らませ、掃除の対象をミクロの世界まで広げると、今も画期的な商品を創造し続け、業界をリードする新作を生み出し続ける熱源ともなっている。
パテル氏は最後にこう続けた。
「これは今や常識的な知識にもなっていますが、現代人の問題であるハウスダストは、こうした目に見えない塵、埃、雑菌等のパーティクルが要因となっています。またペットを屋内で飼うことで、抜け毛やフケが家ダニの養分にもなる。ところがうちのVシリーズならそうしたミクロの世界のクリーニングにも対応できます。しかも私の子供達のように、幼い頃からダイソンに親しめば、掃除をゲームのように楽しむ習慣ができる。1週間に1度の大掃除では、その間に繁殖力の強い雑菌を大きく育ててしまうことになります。大切なのは毎日5分間の掃除習慣を作ることです。もちろんダイソンを使っての話ですが(笑)ただし、私の子供達に関しては心配がありません。その大切な習慣が楽しみながらすでに身についているのですから」
ミクロの世界をクリーンにしてしまうだけではなく、次世代の嗜好に合わせたクリーナーを作ることで、未来の掃除習慣まで変えてしまう。
またこれだけ微細な研究を重ねたことで、今回は屋内で飼う弊害を浮き彫りにして、“ペット用”の画期的新作も登場させた。その驚くべき新作クリーナーの性能については、次章にて詳しくご紹介したい。
いやはやなんとも、今後もダイソンの躍進は止まることはないのだ。
撮影=Yumiko Swan 取材・文=Masatoshi Mori








