鶴原 後から試打した「T100・S」はヘッドスピード自体が速くなっていますが、それを差し引いても「T100・S」はやはり飛んでいます。「T100」よりも0.5〜1番手は飛距離が出ています。
奥嶋 「T100」は、ボールを打ち抜いたときに少しフェースにボールがくっつくような打感。フィーリングがいいし、操作性もよくて、まさにちょうどいい性能のアスリート向けアイアンです。
鶴原 「T100・S」のほうは、どうです?
奥嶋 「T100」と比べると、ほんの少し打感には弾きがあります。けれど、こちらも十分にいい打感です。個人的には、「T100」のほうが振り抜きやすく、打ちやすく感じました。どうしてか分からないけれど、「T100・S」だとヘッドを重く感じました。
鶴原 「T100」と「T100・S」はヘッドの重心設計が違うので、奥嶋プロはその微妙な差を感じているんでしょうね。僕の場合は、2つのモデルを打ち比べても振り心地の違いは感じなかったです(笑)
奥嶋 飛距離では「T100・S」が有利だけれど、自分が使うなら「T100」かな。2つのモデルで弾道はどれぐらい変わりました?
鶴原 「T100・S」だとスピン量が少し減るようです。それでいて打ち出し角は維持されているので、きちんと弾道の高さは出ています。「T100・S」でもグリーンに止められる高弾道が打てますね。
奥嶋 それであれば、アマチュアには「T100・S」をオススメします。同じ長さのクラブなら、飛ばせたほうがスコアには有利です。
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奥嶋誠昭/おくしま・ともあき
JGTOツアープレーヤー資格を持ち、稲見萌寧、高橋彩華、木下稜介らのプロコーチを務める。横浜市内にある「ノビテック・ゴルフスタジオ」のヘッドコーチでもあり、最新機器を使ったレッスンをアマチュアにも展開。人気コーチとして多忙な日々を送っている。
YouTubeチャンネル『THE REAL SWING〜ゴルフスイングの作り方〜』
鶴原弘高/つるはら・ひろたか
雑誌やウェブで多くの記事を手掛けるゴルフ専業のライター。もちろん自身も大のゴルフ好きで、最新ギアも大好き。オフィシャルハンデは7。ゴルフギア情報を発信する会員制コミュニティサイト「3up CLUB」のキャスターも務めている。
https://3up.club
文/鶴原弘高