プロゴルフコーチの奥嶋誠昭氏と、ゴルフ大好きゴルフライターの鶴原弘高氏が最新の注目クラブやシャフトを試打計測。気になる性能を徹底レビュー!
タイトリスト T100 / T100・S アイアン TITLEIST T100 / T100・S IRON【プロ&アマの最新ゴルフクラブ試打レビュー vol.132】
マッスルバックみたいなシャープな顔つき
今どきの性能を狙うなら「T100・S」がオススメ!
ライター・ツルハラ(以下、鶴原) 2021年9月24日、タイトリストから新しいTシリーズアイアンが発売されました。さっそく奥嶋プロに試打してもらうと思います! ジョーダン・スピースがすぐに前作からスイッチしたという新作です。
奥嶋プロ(以下、奥嶋) ヘッド形状がシャープ! 2019年度版の前作「T100」よりもトップブレードが薄くなっていて、構えたときの見た目はマッスルバックみたいです。あれ? 同じモデルが2つありますよ。
鶴原 似ているけれど、「T100」と「T100・S」という別モデルです。「T100」は7番アイアンのロフト角が34度、「T100・S」は32度の設定になっています。外からは見えませんが、どちらのモデルにもヘッドのトゥ型とヒール側に高比重のタングステンが内蔵されています。
奥嶋 前作同様、Sが付くのはストロングロフトで飛ばせるモデルなんですね。あれ? バックフェースも少し違います。
鶴原 そうなんです。「T100・S」は、キャビティ部をポケット状にくり抜いてあります。樹脂で埋められているのですが、これによってヘッドの重心を低くして、ストロングロフトでも球が上がるように設計されています。ボールスピードアップの効果もあるそうです。
奥嶋 構えて見比べると、当然ながら「T100・S」のほうがロフトは立って見えます。トップブレードも「T100」より厚めに見えるけど、これはロフトのせいかも。
鶴原 では、さっそく打ち比べてみてください。装着されているシャフトは、今回から初採用されているタイトリストのオリジナルスチール「N.S.PRO 105T」です。
奥嶋 打ちますよ〜。おりゃ!!!