本格眼鏡とは？ なぜ本格眼鏡が必要なのか？ どんなブランドがあるのか？ を一冊で網羅する『本格眼鏡大全』が発売に。1000本ものフレームが掲載された本書から、ここでは国内外の本格眼鏡ブランドをピックアップしてご紹介する。

propo（プロポ）

掛けることでより美しくなれる洗練のデザイン

プロポは、1999年にデビューしたアイウェアブランドだ。コンセプトは“いきすぎないデザイン”。2015年秋冬より、そのコンセプトから新たに派生したテーマ“MAKE YOUR BEAUTY（眼鏡で美しくなろう）”を掲げ、ブランド名をプロポデザインからプロポへと変更。ウィメンズブランドとして生まれ変わった。

プロポのデザインは、ことさらに華やかなカラーやモチーフを用いるわけではない。しかしそれは同時に、ごまかしがきかないということ。シンプルななかに気品や女性らしさを宿らせるのは至難の業だが、プロポは見事カタチにして見せる。例えばそれは、0.1mm単位で熟慮を重ねたサイズであったり、ラインの角度であったり……。「フィル」や「ベル」では、硬派になりがちなハイブリッジ、ツーブリッジというスタイルを、繊細なラインで女性らしく仕上げている。その他のモデルも、オーセンティックなスタイルをベースにしながら、程良く吊り上がり気味のレンズシェイプや、品の良いカラーリングで、スタイリッシュなデザインに落とし込んでいる。

そうした絶妙なフレームワークを可能にしているのが、眼鏡産地・鯖江の技術だ。彼らはとくに機能性を謳うわけではないが、プロポが求めるレベルを実現できるのが、トップレベルの工場に限られていることは言うまでもないだろう。

掛ける人の表情を活かし、むしろ掛けることでより女性らしくなれるデザインを提案する——。プロポが高感度な女性たちから支持されるのも、納得である。

2015年より新コンセプトへ

2015年の秋冬コレクションより、ウィメンズに特化。デイリーな着こなしに馴染むシックかつスタイリッシュなデザインが人気で、女性ファッション誌にも数多く取り上げられている。