本格眼鏡とは? なぜ本格眼鏡が必要なのか? どんなブランドがあるのか? を一冊で網羅する『本格眼鏡大全』が発売に。1000本ものフレームが掲載された本書から、ここでは国内外の本格眼鏡ブランドをピックアップしてご紹介する。
OBJ(オブジェ)
ショップオリジナルの域を超えた妥協なきモノ作り
まだ日本に眼鏡のセレクトショップが数えるほどしかなかった1991年、オブジェは京都で創業した。そのハイセンスなセレクトと並び、高い評価を得ているのがショップのオリジナルブランドだ。
マニファクチュールを標榜するオブジェ。「創りたいモノだけを作り、得意なモノだけを作ることによってお客様からより信頼を得る」ことを原点にしているとあり、そのコレクションはトレンドに迎合することなく、シリーズごとに個性が際立っているのが特徴だ。例えば、ブランドを象徴するシリーズである「オブジェ ヴィンテージ」シリーズ。これは、同店の顧客がもち込んだ古い眼鏡を、現在の素材で再現したものだ。ヴィンテージならではの美しい造作や味わいを、日本の伝統技術の粋を結集させて表現した、作品的なアイウェアとなっている。また、「obj × MIZ OM-01」は、貴金属フレームを扱う名門、水島眼鏡に別注したもの。ネジに至るまで18Kを使用したハイエンドなモデルで、200を超える工程を経て作られている。いずれも共通するのは、妥協を許さないモノ作りだ。時にはコストを度外視して眼鏡の機能美を追求する。その真摯な姿勢と情熱は、もはやショップオリジナルの域を超えていると言えるだろう。これまでグッドデザイン賞を幾度も受賞している事実も、ブランドの実力を裏付けている。
ショップならではの高い審美眼と、モノ作りへの情熱。これらが高い次元で融合したコレクションは、これからも多くのユーザーを虜にしていくことだろう。
OBJ(オブジェ)
BRAND INFO
創業年/1991年
創業者/柳島邦門
現在地/日本・京都府
問い合わせ先/オブジェ
TEL:075-711-6109
デザイナー
柳島邦門
日本の眼鏡セレクトショップの先駆け的存在、オブジェの創業者。“物語を運べる価値を持つアイウェア”を追求し、オリジナルブランドをスタート。コストを惜しまぬモノ作りを行う。