オーダーサロン「LECTEUR」
2店舗目はレトロな趣で神戸に
神戸のいわゆる「海側」で、まわりには海外の一流メゾンのブティックも並ぶ界隈の一角に、明治43年に建てられたとてもレトロな建物「海岸ビルヂング」がある。この建物の3階に先日オープンしたのがプライベートオーダーサロン「LECTEUR(レクトゥール)」だ。
1店舗目を4年前より東京・広尾の閑静な住宅街にオープン。看板を出さないプライベート感満点な環境と、フランクで親身な若い世代のフィッターが揃うことで認知度も注目度も上昇中だ。
満を持しての2店舗目は、空間全体でレクトゥールの世界観にさらに浸れる場所となっている。レクトゥール神戸の山本祐樹さん(写真上・左)とレクトゥールの設立者、五十嵐裕基さん(写真上・右)が案内してくれた。
アンティークを中心にこだわりの家具・什器にも注目を
築110年の雰囲気漂う入り口を入ったところから、重厚感ある階段、通路、そして踊り場のステンドグラスの趣がムードたっぷりに出迎えてくれる。その時点でワクワクしながら、307-2号室の扉をあけると、すっかりその雰囲気に馴染んだお洒落な空間が広がる。
「お客様がリラックスしながら、神戸の街のムードも堪能できる空間を、と什器にはこだわりました」(山本さん)。
フランク・ロイド ライトのフロアランプやヴェルナー・パントンのレザーチェアなど、思わず近くで眺めたくなるインテリアが揃う。
装いを愉しめる、個性ある生地のラインナップが充実
「広尾店同様に、ここではゆっくり寛ぎ、時間をかけていいものに出会って欲しいですね」(五十嵐さん)と出してくれたのはデッドストックの生地。
「稀少なデッドストックや国内ではあまり見ることのできない生地をご用意しております。神戸店でしか作ることのできない、特別な一着を仕立てていただきたいです」。
「トルソーでは色ものを中心に組みました。ベーシックカラーの奥深さとはまた違ったファッションの楽しみにも触れていただければ幸いです」(山本さん)。
勿論、ビジネスユースに役立つ正統な提案も充実しているが、スーツやジャケットを自分らしく愉しむためのヒントになりそうな生地や製品の提案が面白い。
山本さんをはじめ、現地のスタッフも若い世代で実にフランク。ちょっとお茶して話でもしに……そんな気持ちでぜひ足を運んでみてはいかが。
DATA
レクトゥール 神戸
住所:兵庫県神戸市中央区海岸通3-1-5 海岸ビルヂング307-2
URL:http://www.lecteur-style.com/
撮影/上仲正寿