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ドライバーを虜にするワインディングの振る舞い

メルセデスAMG GT
2015年にAMG完全自社設計のスポーツカーとして登場したAMG GT。トップグレードとなるRは2017年に追加設定され、2019年にはマイナーチェンジが行われている。

そんなAMG GTシリーズの頂点に立つラインナップモデルがこのGT Rである。シリーズ最強グレードとしては限定車のGT Rプロやブラックシリーズがあるとはいえ、このGT Rも最高出力585psを誇り、最大トルクはなんと700Nm。スーパーカースペックであることは間違いない。

これほどまでに異様な出立ちと強力なスペックを有するにもかかわらず、このクルマはドライバーが望みさえすれば、極めて快適なメルセデスとして使うことも可能だ。目覚めのエンジンサウンドは暴力的だし、その乗り心地もハードな部類ではあるけれども、決して扱いづらいクルマではない。乗り込む前には気になっていた車幅も、なんなら異常に長いノーズさえも、一体感のある取り回し性のおかげで、すぐに慣れる。そこがスリーポインテッドスターらしさだ。

メルセデスAMG GT
ESPは標準とOFF、一定のドリフトアングルを許容するスポーツの3ステージを選択可能。ESPのOFF時に自動で起動するAMGトラクションコントロールも備えた。

高速道路でのクルージングも実に快適であった。フロントミッドはリアミッドよりも安定して走る。握ったステアリングのちょっと向こうで車体が落ち着いている感覚が常にあるからだ。その上、ノーズはハンドル操作に対してごく自然な反応をみせるから、高速のコーナーも安心して駆け抜けていける。よくできたグランドツーリングカーだ。

もちろん、グリーンモンスターの真骨頂はサーキットなどでの真剣なドライビングシーンに現れるだろうが、ワインディングロードでの振る舞いでも十分にその片鱗を味わうことができる。ワイドなトレッドが路面をくわえて離さない。強力なブレーキで減速すれば、ノーズは思うままに動き、幅広さや長いノーズを気にすることなく攻め込めた。そして、ビッグトルクを生かしたここ一発の瞬発力こそがこのエンジンの魅力だ。その繰り返しは、ドライバーを虜にする。

興奮しすぎた、と思えば、ひと呼吸つけばいい。その時にはすでによくできたメルセデスとなって緑の谷間を平和にクルージングしていることだろう。

文/西川淳 写真/橋本玲 編集/iconic

<p>ルーフやフロントフェンダーなどに軽量化のためカーボンを採用。ドライブシャフトやトルクチューブもカーボン製となる。</p>

ルーフやフロントフェンダーなどに軽量化のためカーボンを採用。ドライブシャフトやトルクチューブもカーボン製となる。

<p>角度調整可能な固定式大型リアウイングを装着。左右リアコンビランプの間にあるエアアウトレットはエグゾーストシステム冷却用。</p>

角度調整可能な固定式大型リアウイングを装着。左右リアコンビランプの間にあるエアアウトレットはエグゾーストシステム冷却用。

<p>AMGドライビングコントロールスイッチが付いたAMGパフォーマンスステアリングを装着。安全運転支援システムのレーダーセーフティパッケージも標準装備する。</p>

AMGドライビングコントロールスイッチが付いたAMGパフォーマンスステアリングを装着。安全運転支援システムのレーダーセーフティパッケージも標準装備する。

<p>AMGスポーツバケットシートを標準装備。イエローのシートベルトはオプションとなる。</p>

AMGスポーツバケットシートを標準装備。イエローのシートベルトはオプションとなる。

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