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ラグジュアリーさを備えた最高峰のスポーツモデル

BMW M8
日本では2010年にM3の25周年記念モデルで初めて登場したコンペティション。カーボンパーツによる軽量化や、よりハードになった内装と走りが特徴だ。

コンペティションなんていう勇ましい名前から、ガチガチな乗り心地や爆音を想像していると拍子抜けしてしまう。エンジンやシャシー、ステアリングなどをコンフォート(COMFORT)、スポーツ(SPORT)、スポーツプラスと設定変更できる。またエキゾーストの音量も切り替えが可能だ。近年の電子制御の進化がそれを見事に体現しているのだ。

中でも注目なのが、Mモデルに初めて採用されたインテグレーテッド・ブレーキ・システムだ。これもバイ・ワイヤ化によって実現したものだが、より快適性を重視した「COMFORT」モードや、よりレスポンスを重視した「SPORT」モードと、ドライバーは任意に車両を減速させるのに必要なブレーキペダルの踏み込み量を変更することが可能。これによって濡れている路面や、横方向の加速度が大きい、ブレーキ温度が高い、といったサーキット走行を想定したシーンでも、ブレーキフィールを一定に保ち、常に正確な制動力が得られるという。なんともMモデルらしい走ることに徹底的にこだわった装備だ。

M8コンペティションはそもそもの8シリーズがもつスムースで快適なラグジュアリークーペの乗り味と、最高峰のスポーツモデルとしてサーキット走行までをこなすM8の本分と、その二面性を破綻することなくあわせもっている。いまどきのハイブリッドな千両役者であり、カメレオン俳優でもある、というわけだ。

文/藤野太一 写真/茂呂幸正、ビー・エム・ダブリュー 編集/iconic

<p>フロントのサイドベントなどカーボンを用いたM専用デザインに。より大型になったエアインテークを備える。専用の20インチアルミホイールは、クロームとブラックから選択可能。</p>

フロントのサイドベントなどカーボンを用いたM専用デザインに。より大型になったエアインテークを備える。専用の20インチアルミホイールは、クロームとブラックから選択可能。

<p>ハイグロスブラック仕上げのMリアスポイラーは、オプションでカーボン製に変更することができる。</p>

ハイグロスブラック仕上げのMリアスポイラーは、オプションでカーボン製に変更することができる。

<p>最高峰M8コンペティションを誇示するバッジ。</p>

最高峰M8コンペティションを誇示するバッジ。

<p>サーキット走行などで安定してオイル供給を行えるよう、小型チャンバーが装着されている。ちなみに、こちらのカーボン製カバーはオプション。</p>

サーキット走行などで安定してオイル供給を行えるよう、小型チャンバーが装着されている。ちなみに、こちらのカーボン製カバーはオプション。

<p>インテリアは基本的に8シリーズと同様のデザイン。Mモードを選択する赤いボタンが備わるステアリングやメーターまわりなどは専用デザインとなる。</p>

インテリアは基本的に8シリーズと同様のデザイン。Mモードを選択する赤いボタンが備わるステアリングやメーターまわりなどは専用デザインとなる。

<p>液晶メーターは走行モードなどにより表示を変更。トラックモードではブースト圧やタイヤ温度、Gメーターなどを表示する。</p>

液晶メーターは走行モードなどにより表示を変更。トラックモードではブースト圧やタイヤ温度、Gメーターなどを表示する。

<p>肩周りのホールド性を高めたMスポーツシートを装着。ヘッドレストにはライト内蔵のロゴが備わる。</p>

肩周りのホールド性を高めたMスポーツシートを装着。ヘッドレストにはライト内蔵のロゴが備わる。

<p>ブラックとベージュで彩られたフルレザーメリノのインテリアは、コンペティション専用。サイドやセンターコンソールにはアルカンターラが用いられ、上質感を高めている。</p>

ブラックとベージュで彩られたフルレザーメリノのインテリアは、コンペティション専用。サイドやセンターコンソールにはアルカンターラが用いられ、上質感を高めている。

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