BEAMS 2大ディレクター 中村達也氏&西口修平氏
ワードローブ トーク[総集編スペシャル]
~トレンドベーシック 2人はどう着るか~
ビームスのドレスクロージングを世界に誇るレベルにまで育て上げた中村達也さんと、その未来を担う西口修平さん。同じ価値観を共有しつつ、独自のスタイルももつ2人が、旬のアイテムをどう解釈し、コーディネートするか。その比較をテーマとして連載してきた本企画が、今月で最終回を迎える。その締めくくりとして、これまでの連載を通して浮かび上がってきたキーワードをご紹介。これを読めば、「今」のエッセンスが理解できるはずだ。
クラシッククロージングに“色”が復活
“Colors Are Back!”
コーディネートを一新する印象的カラーが続々
2020年は春夏・秋冬を通して、“色”が戻ってきたのもひとつのトピックといえるだろう。落ち着いた色合いのアイテムが多かった昨年に比べ、この春夏シーズンはイエローやピンクといった鮮やかなカラーが復権。さらにスーツ&ジャケットの分野にも“グリーン”という新機軸が現れ注目された。その潮流はこの秋冬にも及び、写真下のようにビビッドなトーンが旬に。
「こういう明るい色に抵抗がある方は、まずブルーから挑戦していただきたいですね。定番色のネイビーに関連した色なので、取り入れやすいはず」と中村さんはアドバイスしていた。
一方、西口さんはグレイッシュなパープルなど、中間色のニュアンスが入ったカラーアイテムにも注目し、コーディネートで度々活用。時代の先読み力で知られる西口さんのお気に入りだけに、次なる注目トピックとなりそうだ。
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