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Fakarava
[タヒチ/ファカラバ]

タヒチ/ファカラバ

マティスの絵を彷彿させるような
美しきブルーラグーン

タヒチ島の北約450kmに位置する、タヒチで2番目に大きな環礁。ユネスコ生物圏保護区に指定された、自然豊かな島。これは南ファカラバ沖に干潮時、浮かび上がるピンクサンドビーチ。

大きく心動いた瞬間があるビーチは、記憶にも深く刻まれる。海の突き抜けた青さや自分がちっぽけに思えた巨岩、美しい音色……。そして絶景というのは絶対条件。

タヒチのファカラバ島は、ラグーンの青さが凄い。画家アンリ・マティスも1930年に訪れたことがあり、晩年の作品の『ブルーヌード』に、この海の青が影響しているのでは……?と想像が膨らむ。そして、ひとたび水面下を覗けば、魚影の濃さに驚くはず。海底一面に魚がうごめき、巨大な模様のよう。サメも1ダイブの動画に700匹も写っていたとか。マティスが潜っていたら、どんな絵を描いただろう。

ラディーグ島は、巨岩のフォーメーションがユニークな、セイシェルならではの風景。かつてゴンドワナ大陸の一部だったこの国、分裂時に生じた欠片?と、見上げる巨岩を前に思う。また、ヴィルフランシュ・シュル・メールは、南仏の海岸をドライブ中に偶然立ち寄った小さな村。迷路のような小道で耳にした、パイプオルガンの音色に誘われ、名もなき教会の中へ。練習をしている奏者の背中が印象的だった。旅の記憶が海の美しさを増幅させる。いつか遠出解禁時の旅先候補にぜひ!

[MENʼS EX 2020年9月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)

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